ワスレナグサ (ページ39)

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朝目覚めると私の隣には祐希が寝ていて

驚いた私は勢いよくベットから立ち上がり

勢いが止まらないまま祐希の上にダイブをした。

石川「おはよ」

『おはよじゃなくて何で隣居んの！？』

石川「わかんない。寝ぼけてたんじゃない？」

『真佑は！？』

石川「あー、居ないなら多分トイレかな？」

『普通女の子の隣で寝ないでしょ！全く！』

石川「それはごめん。俺が無神経だったね」

朝起きて隣に祐希が寝ていたことに

動揺と胸の高鳴りを気づかれたくなくて

意味もなく八つ当たりをした。

石川「そんなに怒んないでよ。ごめんって」

真佑「あー！朝からAねぇ怒らせた！」

石川「うん。かなり怒らせた。どうしたらいい？」

真佑「ちゃんと謝ったの！？」

石川「謝った。でも今回は俺が悪い」

真佑「何したの！」

石川「寝ぼけてベットで寝た。」

真佑「馬鹿なんじゃない！？」

私のために真佑が怒ってる姿を見て、

段々と気持ちが落ち着いてきた私は、

意味もなく逆ギレをして申し訳なくなっていた。

『私もごめんね、怒りすぎちゃった。』

真佑「いや！Aねぇは何も悪くない！」

東京に行く前に、祐希と離れる前に、

祐希と同じベットに寝られて、

本当は嬉しかった。

驚きはしたけれど、好きな人と同じベットに

寝れたそれだけでもいい思い出になったような気がした