ワスレナグサ (ページ37)

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祐希と一緒にアイスを買う時は

パピコと雪見だいふくで

それを2人でシェアするのが決まりだ。

決まりというか暗黙の了解みたいな感じで

何とも思わなかったんだけど、

健太「なんで2つ持ってんの？」

『え？祐希とシェアするから。』

健太「祐希だって食べたいものあるでしょ」

石川「Aと居る時はこの2つなんで
俺はそれで大丈夫ですよ」

健太「無理してない？大丈夫？」

石川「全然大丈夫ですよ
無理してたら一緒にいる時から別々で買いますし笑」

健太「それもそっか」

兄に突っ込まれておかしいのかなと

疑問に思い始めたけれど

物心ついた頃からの習慣だから

まあいいやと直ぐに別のことを考えていた。

石川「ポテチなら昨日買ったやつが
まだ残ってたよ。のり塩をコンソメ味。」

『そうなの？じゃいいや。』

真佑「なんで、Aねぇの考えてること
すぐわかるの！何も言ってないのに！ずるい！」

石川「ずるいって何？笑
Aの考えてる事なら何となくわかるだけだし」

健太「祐希凄いな。兄の俺でさえ分からんのに」

石川「毎日一緒に居たんで
何となくわかるだけですよ？笑」

今まで何も考えずに、祐希と居たけど

私の考えてることや欲しい物は

何も言わなくても必ず分かってるのだ。

確かに真佑や兄の言う通り、

祐希は凄いのかもしれない。