ワスレナグサ (ページ34)

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私の部屋でゲームや漫画を読みながら

お菓子を食べて他愛もない話をひたすらして

気がつくと朝になっていた。

石川「そういえばずっと聞こうと思ってたんだけど
Aのアイコンって俺とのツーショトじゃん？
なんで変えないの？」

『変えるのめんどくさいだけだよ』

石川「そうなんだ。今撮り直さない？」

『なんで？』

石川「アイコンの俺なんか写り悪いし」

『そんな事ないんだけど』

石川「早く撮るよ。携帯貸して」

私の頬に祐希が顔を近づけて

カメラを見た瞬間にシャッターを切った。

撮れた写真はまるでカップルのような感じで

写真の人が彼氏じゃなくて幼馴染だって

説明しても納得してくれないだろうな。

なんて考えてもそう弁解する相手が

私に出来るはずもないのに。

新しく撮った写真をアイコンに設定し直して

また祐希と写真を撮っていると

トイレから戻ってきた真佑が

2人だけで写真撮ってずるいと怒り出した。

『真佑とのツーショットも撮りたいな』

真佑「仕方ないなぁ。そこまで言うならいいよ？」

石川「本当は嬉しいくせに素直じゃないな。」

真佑「ふん！ゆうくんに似たんです！」

『確かに？』

石川「なんで納得するわけ？」

こうやって2人と話をできるのも

一緒に何かをすることが出来るのも明日の夜まで。

明日の８時には夜行バスで東京行くのだ。