ワスレナグサ (ページ33)

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大量の荷物を一旦私の家まで運んで

祐希の着替えを取りに祐希の家に行くと

リビングで大号泣している真佑がいた。

石川「何で真佑泣いてんの？」

「Aちゃんと離れるのが相当嫌みたいで
手紙とアルバム見ながら泣き出したのよ。」

真佑「Aねぇは私の心の支えだもん
私の気持ちだって分かってくれる」

『私って真佑の心の支えなんだね』

真佑「Aねぇ！？なんで居るの！？」

石川「今日Aん家泊まるけど真佑も来る？」

真佑「絶対行く！待ってて！
すぐ準備するから！！」

石川「どんだけAの事好きなんだよ」

誰かにこんなに思わられてることが嬉しくて

溢れ出す感情を抑えることが出来なかった。

祐希と真佑が着替えの準備を終えて、

また私の家に向かっていた。

家族や祐希と真佑、それから今までお世話になった

監督やバレー部の後輩たちやOBの人達と

離れるのが嫌じゃないって言ったら嘘になるけど

このまま居ても私はきっと何も変わらない。

真佑「Aねぇ。
毎日テレビ電話する約束覚えてる？」

『勿論覚えてるよ』

真佑「帰ってきた時お泊まり会する約束も？」

『もちろん！私が真佑との約束忘れるわけないよ！』

真佑「向こう行って寂しい時とか辛い時が
出てくると思うけどいつでも私頼って！
今度は私がAねぇを支えるから！」

『頼もしいね、ありがとう』

真佑が言ってくれた言葉が

今の私にグサッと心に来たようで

思わず泣いてしまいそうになる。