ワスレナグサ (ページ4)

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祐希が家から出て言ったのを確認して

貰ったノートをゆっくりと読み始めた。

分かりやすく説明や解説まで書いてくれるなんて

一体いつからやってくれていたのだろうか。

1ページずつ祐希のイラストで頑張れと

書かれているのを見ると不意に泣きそうになった。

『よし、頑張ろ』

自分に喝をいれ再び勉強を始めた。

いつから寝ていたのか分からないけど

気が付くとベットの上で横になっていた。

こんなに焦って勉強したところで、

すぐに吸収出来るはずもないんだ。

これからは自分のペースでやっていこうと思った。

喉が乾きなにか飲もうとリビングに向かうと、

お風呂から出たばかりの兄の健太と目が合った。

健太｢お？夜更かしか？肌荒れるぞ｣

『違うよ、喉が渇いて目が覚めただけ』

健太｢ふーん。祐希とは上手くやってる？｣

『どういう意味？』

健太｢そのままの意味だよ、
てか、いつから付き合い始めたんだよ｣

『何言ってんの？付き合ってないよ、
そもそも私の片思いなんですけど』

健太｢あれ？そうなの？｣

私は祐希に片思いはしてるけど

きっと祐希は私のこと何も思っていない。

幼馴染だから隣にいるだけで

彼女が出来たら、きっと彼女を優先するはずだ。