ワスレナグサ (ページ27)

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石川「Aの事応援してるよ。
辛かったら電話してもいいし。」

そっぽ向き耳を赤くなっている祐希が

可愛く見えて抱きついた。

「何してんの？」って言いながらも

私を抱きしめ返す祐希はきっと照れているのを

見られたくないんだろうな。

私の幼馴染が祐希で本当に良かった。

『なんか元気出た！ありがと！』

石川「他の男に絶対抱きつくなよ」

『こんな事するの祐希だけだよ！
何言ってんの！』

石川「それならいいけど。」

『もしかしてだけどヤキモチ妬いてる？笑』

石川「妬くわけないでしょ。
そんなことよりお腹すいてる？」

『何ですいてんの分かってるの！？』

石川「勘だよ、焼肉食べ放題行く？」

『行きたい！絶対行こ！元取ろ！』

石川「今日は無理して食べんなよ」

『いつも無理してないから！』

石川「いつも無理して食べて吐いてるの誰だよ」

『あれ？それ私？』

石川「あなた以外居ないでしょ」

水族館を出て、私たちがよく行っている

焼肉食べ放題のお店に向かってると、

見覚えのある後ろ姿か目の前を歩いていて

思わず立ち止まった。

石川「どうした？体調悪くなった？」

『前歩いてる人見覚えない？』

石川「何その日本語。ちゃんと話してくれない？」

『だから！見覚えないかって！』

石川「真奈と山本でしょ？」

『は！？なんで2人一緒にいるの！？
てか気づいてたの！？』

石川「Aが気づく前から気付いてたし
2人付き合ってんじゃん」

私よりも先に気づいていたことにさえ

驚いていたのに真奈と山本が付き合ってた事が

衝撃すぎて頭が真っ白になった。