ワスレナグサ (ページ20)

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東洋に合格してからの私は、

毎日真奈や真佑とどこかへ出掛けたり、

家族と沢山思い出を作ったりしていた。

進学してからは、会える時間が限れてくるだろうし

今一緒にいるのは当たり前じゃなくなるから。

真奈｢4月から東京なんだぁ。いいなぁ｣

『遊びに来てよ！』

石川｢こっからでも通おうと思えば通えるのに
なんで寮にしたわけ？｣

『朝苦手なの知ってるでしょ？
それに部活も入るって決めてるから、
朝練とかあったらもっと早起きしないとダメじゃん』

真奈｢やっぱり男バレのマネージャーするの？｣

『うん！その予定だよ！』

真奈｢じゃ近いうちに石川くんとAは
会えるんだねぇ｣

石川｢運が良ければじゃない？｣

『なんの話してるの？』

真奈｢え？予定合わせなくても石川くんと
Aはバレーの試合で会えるねって話｣

『あぁなるほどね』

最近の祐希はいつも以上に、

私にべったりくっついては離れようとしない。

祐希も私と離れるから寂しいんだろうな

石川｢何考えてるの？」

『何も！お腹すいてきたから何食べようかなって！』

真奈｢寿司行く？｣

『あんまり寿司って気分じゃないんだよね、、』

石川｢バーガーショップ？｣

『それにしよう！』

真奈｢ただハンバーガー食べたいだけじゃん笑｣

私にこの先どんなことが起こるか分からない、

分からないけれど不安よりも楽しみの方が勝って

高校生になれるってだけでワクワクしていた。