ワスレナグサ (ページ2)

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小学生の頃から当たり前に祐希は隣にいて

私のことを守ってくれたり慰めてくれたりした。

祐希の事を好きな女の子たちからは、

悪口を言われたり嫌がらせを受けるのは日常茶飯事で

｢祐希がいないと何も出来ないんじゃない？｣
｢被害者ぶって祐希の隣に居るんでしょ｣

なんて言われるのも慣れっこなんだ。

だから私は祐希と離れたかったし、

祐希に頼らなくても生きていけるようになりたかった

いつまでも祐希に頼りっぱなしじゃ

ダメなような気がしたから。

石川｢絶対落ちろよ｣

『何それ。最低じゃん？』

石川｢だって向こう行ったら、守れないじゃん。
もし何かあった時のこと考えてるの？｣

『何かあった時って？』

石川｢色々だよ。｣

『今はまだ考えてないよ。』

今まで祐希が私にしてくれてきたように

私もいつかは祐希にやってみたいな

なんて思っているけれど、

そんな日はいつまで経っても来ないんだろうな

そんな事も思い始めていた。

真佑｢Aねぇ！｣

『真佑どうしたの？』

真佑｢今度一緒にカラオケ行かない？
女子会しようよ｣

『いいね、楽しそう！いつ空いてるの？』

真佑｢今週の土曜日は空いてるけどAねぇは？｣

『丁度私も空いてるよ！』

私のことをAねぇと呼んでくれている

この子は祐希の妹で私の幼馴染でもある、

祐希に似て優しくてバレーが好きな

可愛らしい女の子だ。