【d!】私とピアノと (ページ27)

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1つ目の作詞ページ27

あれから数日

今日から夏休み

私はあれからもピアノを弾けるはずもなく、残された時間は1ヶ月

私は作詞だけでも完璧にこなすため、必ず残り3曲、書き終えてみせる

けれど、そうも簡単にはいかないもので…

『あぁ………！！お、終わりません……ど、どうすれば…』

夏休み初日の生徒会室

私は生徒会メンバーが書類を終わらせている中、1人別の机で頭を抱えていた

tn｢完全に煮詰まってるみたいやな…｣

os｢でも俺達には助けようがないめぅ……｣

ut｢Aちゃんかれこれもう3時間やで｣

ht｢このままじゃストレス溜まりすぎてピアノ弾けるまでの時間が長くなるよ……｣

ひとらんさんの言葉にハッとなった

『どど…どうすれば………』

このまま長くなったら本当のピンチだ

ﾘﾝｯ

『ん……メール………えっと…』

着信音がした、スマホをとって相手を確認してみる

『あ…マネージャーさん…』

全員「マネージャーぁぁ？！」

『あ…はい……そりゃマネージャーくらい……いますよ……』

gr｢コンサートを行うぐらいだからか……そりゃひとりじゃスケジュール管理は無理だな｣

そんな時、メールの内容をまだ見ていないのに生徒会室に私のピアノのクラシック音が鳴り響いた

『あ……電話…』

スマホを見ると、マネージャーさんこと佐倉栞という表示

『はい、Aです。栞さんお疲れ様です。はい、コンサートのですね、はい……』

kn｢Aってあんなにすらすら話さへんよなぁ？！｣

rb｢な、なれたら俺たちとも話してくれるんやろか…！！｣

全員「はっ！！」

全員「(最高すぎへんか？！)」

『はい、分かりました、わざわざありがとうございます。では、失礼します』

私は電話を切り、ふぅ、とひとつため息を着く

syp｢なんの電話だったんすか？｣

『8月の……コンサートの…チケット…です』

zm｢確か昨日から発売って言ってたやんな？｣

『はい……実は……昨日の朝発売で……昨日の昼には……ソールドアウト……らしくって…』

全員「はぁ？！」

『はわわわわわ……ど、どうすれば……私……』

再び頭を抱えることになってしまった

sha｢確かにそれは…今のAには追い打ちをかけることやったな…｣

3曲ってこんなに長かったっけ

作曲のみの曲なら山ほどある、クラシックを作曲するのは慣れたし得意だから

『はぅぅ……なにか……ヒント……』