【d!】私とピアノと (ページ26)

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8つ目の和音ページ26

『みな……さん……』

今まで思いもしなかった。私を、私自身を見てくれている人がいるなんて

違うと思った。何もかもが偽りで、私と本心で話してくれる人なんていないと思ってた

けど、違ったんだね

sn｢ね、言ったでしょ？｣

『！！』

突然声がして、振り向くとドアの前にペ神がいた

『ペ神……！！』

sn｢ここにいるヤツらは分かってる、なんてったって俺の仲間なんだから

大丈夫、これからはAちゃん自身を見てくれる人はこんなにもいる｣

『そっ………か……そう…ですよね』

改めて、皆さんに振り返る

『私を見てくれて……私自身をみて……好きになってくれて……ありがとう…ございます……

私は…今まで…ピアノがなくなったら……存在する理由なんて……ないと思ってた……

けど…皆さんに出会って……こうして偽りじゃなく…本心で接してくれて……嬉しかった…です

だから……これからも……よろしくお願いします……』

ぎゅっと目をつぶって頭を下げる

皆さんが今どういう表情をしているかなんて分からない

すると突然

ｷﾞｭｯ

sha｢もちろん……やで！！｣

シャオロンさんに抱きつかれた

すると、他のみなさんまで抱きついてきた

今まで泣いて過ごした日々が、全て嘘だったように

私は心から暖かいと感じた

皆さんは本心で、私として、Aとして接してくれた

ピアノがあってもなくても、歌があってもなくても、私は私なんだって教えてくれた

だから私もちゃんと言いますよ

『私も……皆さんが……大好き…です』ﾆｺｯ

全員「うっ…！！」

『へ？』

私がそういった直後、皆さんがそんな声を出していっせいに離れた

『ど、どうかしました…か？』

ht｢い、いやぁその…｣

tn｢な……なっ！！｣

顔を真っ赤にした皆さんが固まってる

sn｢Aちゃんは鈍感だからね～みんながんばれ～｣

ペ神が何を言ってるのか分からなかったけど、これで解決だと思った

これからピアノが弾けるようにするために頑張らなきゃ行けない

絶対に、間に合わせる

私はそう決心した