【d!】私とピアノと (ページ20)

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2つ目の和音ページ20

『ここ……は……』

目が覚めると、少し薬品の匂いがする部屋にいた

sn｢あ、起きた！｣

『ふぇ………ペ神……？？』

しかも、そこに居たのは私の元専属医、ペ神ことしんぺい神だった

sn｢A覚えてくれてたんだね、良かった～、久しぶりだね、ペ神だよ～、俺はこの学校の保健室医｣

『そう……だったんだ』

sn｢Aちゃん具合はどう？｣

『落ち着いた………ありがとう……』

zm｢A！！｣

rb｢大丈夫かぁ？！｣

『ふぇっ………あ、ゾムさん、ロボロさん、大丈夫……です』

2人も突然倒れた私を心配してくれていたんだろう

sn｢にしてもAちゃんどうしたの？｣

『私も……分からない……突然ピアノが弾けなくなって………そこから………記憶ない………』

zm｢え？なんでペ神には敬語やないん？｣

rb｢ほんまや！！なんで？！｣

『私の………元………専属医……だからです』

sn｢そうそう、Aちゃん体が弱くてね～昔専属医やってた｣

zm｢せやったんや……(ペ神だけ敬語とかずるない？？)｣

rb｢はぇ～なるほど(ペ神ずるいわ！！)｣

『おふたりとも……突然あんなことになって…申し訳ありませんでした………』

すると2人は

zm｢全然ええよ！それよりAのことの方が心配やったから｣

rb｢せや！突然弾けんくなったらそうもなるやろ｣

『はい………ありがとうございます』

でもどうして弾けなくなったのか、
考えても考えてもわからないままで

sn｢Aちゃんさぁ｣

『はい…』

sn｢昨日ご両親にあった？｣

ペ神が言うことに一瞬ドキッとした、さすが、長年一緒だっただけ分かるんだ

『ええ………昨日久しぶりに』

sn｢もしかしてまだあれも？｣

あれ、とはきっとプレッシャーの事だろう

『うん……昨日言われた……あと……夏のコンサート………見るって……』

zm rb「コンサートぉ？！？！」

何も状況がわからない2人がそう反応した

sn｢今まで滅多に公演を見なかったあのご両親が………だとすれば………｣

何かわかったのか、ペ神は1人でぶつぶつ言いながら考えている

sn｢Aちゃん｣

『なに……？』

sn｢今から言うこと、ちょっと覚悟して聞いて欲しいんだけど｣

『な、何……？？』

そして、言われた言葉は

sn｢Aちゃん、きっと今はピアノを弾く事は出来ない｣

予想もしない、衝撃なことだった