藤井組のアゲハ姫と王子様 (ページ3)

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2話怒りページ3

「凪、この方は？」

凪「昨日、話しただろう。こいつが千里の腕を怪我させたお嬢様だよ」

昨日の夕方、千里は腕を怪我させて南高校に帰って来た。

凪「それで今日から2週間、そのブスが千里の面倒を見る事になったんだ」

「そうなのですか。はじめまして、藤井ルナと申します」

私は、握手をしようとその方に手を差し出した。

そうすると、女の子はそれに答えて手に握った。

「私、少し人と変わった特技があるんです」

ミ「え？」

「私は、相手の目を見ればその人が何を考え、どう思っているのかがわかるんです」

そう言って私は、女の子の手に力を加えた。

「今、貴方の目は私から見て、"どうして、私がこの男の世話をしなくちゃいけないんだ"、と言っています」

図星を突かれたからなのか、彼女は眉をピクと上げた。

「1つだけ言っておきます。私は、自分の過ちを償おうとしない人間が大嫌いです。貴方は、この2週間、私に近寄らないでください」

私は、そう言って、彼女手を話した。