にひゃくろくじゅういち ページ24
赤｢次はちゃんと確認してからの方がいいよ
あと…足…冷やさないように｣
｢何しに来たんですか｣
赤｢あぁこれ｣
ポケットから出てきたのは小さなメモ
｢かけす…荘……？｣
赤｢烏野が泊まってる場所らしいよ
メモ渡したから
後、俺を伝書鳩にするのやめてくれる？｣
｢すみません｣
赤｢じゃ｣
｢何も聞かないんですね｣
赤｢まぁ…｣
｢ありがとうございます
そういうとこ好きです｣
赤｢あんまりそういう事言わない方がいいよ｣
｢ふふっそうですね
試合頑張ってください
おやすみなさい｣
赤｢うん、ありがとう
おやすみ｣
赤葦先輩を見送った後
かけす荘の場所を調べる
意外と遠くない
まぁ体育館は同じだから当たり前なのだが
これを吉と捉えるか……
コンコン
｢誰！？｣
急いでメモを隠す
信｢俺や開けてくれるか？｣
｢今開けます｣
信｢悪いなこんな時間に…体冷やさんようにな｣
｢選手は早く寝てください！｣
とドアを閉めようとしたが
信｢俺はスタメンちゃうからええねん｣
なんて屁理屈を言いながらドアを開ける
｢そんな事ない！
明日でるかもしれないじゃないですか！｣
信｢ふはっ…せやなありがとう｣
｢てことで手短に｣
早く寝ろ！
信｢あぁ明日テレビ取材が…｣
｢ムリです｣
信｢そこ何とかならん？｣
｢絶対イヤ！｣
信｢そうか分かった｣
｢おやすみなさい｣
と怪我の話になる前にドアを閉め…
信｢まって｣
ガシッとドアをこじ開けられた
｢何｣
信｢なんで嫌かだけ教えてくれん？｣
｢目立つのが嫌
バレるのが嫌
マスコミが……嫌……これでいい？｣
信｢そうか…テレビ自体に映るんがアウトなんやな？｣
｢えぇ…できるだけ｣
信｢伝えとくはほんまはプレー中とか
注目されるやつはされるんやけど
こんな続いたマネージャーおらんし
注目されると思って一応の確認や｣
｢お気遣いありがとうございます｣
信｢ほなちゃんと寝るんやで？おやすみ｣
｢おやすみなさい……｣
パタン
｢はぁ……｣
明日稲荷崎が勝ったとして……いや、勝って……
みんなに会えるだろうか……
合わせる顔はあるだろうか……
みんなこう思うだろう……
”裏切り者”だと
まぁ実際裏切り者だし
とことん全力で叩きに行く
”叩くならおれるまで”ですね
烏野も……親も……
ーー
及｢ぶぇっくしょい｣
猛｢徹大丈夫か？｣
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作者名：いちごオレ | 作成日時：2022年10月13日 13時
