にひゃくごじゅうろく ページ19
”｢神崎けいくんが迷子になりました｣
と神崎さんから連絡が入りました！”
それでこのタイミングでって事ね
｢律、ゆきちゃんに
”清川観客席近くの非常扉まで”って送って｣
律｢了解しました！｣
｢すみません遅くなりました！｣
侑｢お前何分待たすねん！｣
｢すみません……おいで
ねぇけいくん
神崎有希子ちゃんって子、知ってるよね？｣
片手にけいくん
もう一方にカバンを抱えて移動する
侑｢持ったるわ｣
｢ありがとうございます｣
子｢うん！いとこのお姉ちゃんだよ！
お姉ちゃんも知ってるの？｣
｢うんゆきちゃんとはお友達なんだ！
今日来てたりする？｣
子｢うん！一緒に来たんだよ！｣
｢ママはどんな格好だったか覚えてる？｣
子｢ママは一緒に来てないよ！
お姉ちゃんとお兄ちゃん達と来たんだ！｣
お兄ちゃん……？従兄弟か？
｢そっかーじゃあゆきちゃんはどんな格好だった？｣
子｢えっと白の服にー水色のスカート！｣
｢そっかー教えてくれてありがとう！
けいくんはしっかり者でえらいね！｣
子｢うん……///｣
照れて俯いてしまった
すごく可愛い！
侑｢お前さっきまで誰と話しててん｣
｢あぁ中学の同級生ですよ｣
侑｢ふーん連絡出来へんのに？｣
｢え？あぁまぁ…インスタ特定されまして……｣
侑｢え、インスタやっとん？｣
｢何も投稿してないですが
アカウントを勝手に作られ…どうぞ｣
NEWと書かれたアイコンはまだ初期設定
だがプロフィールはしっかり
いらないことまで書かれている
侑｢なんやこれ…及川さんの未来の彼女？｣
｢消しといてもらえるとありがたいです｣
侑｢俺がええ感じにしといたるわ｣
｢わーありがたーい｣
侑｢思ってへんやろ｣
｢いや、でもいらないことは
ホントに消しといてください｣
侑｢しゃーな…なんやこれ
お前…めっちゃ荒れてんぞ？｣
｢んー？｣
ダイレクトメッセージには
及川先輩のファンで荒れていた
及川先輩のフォロー覧から
飛んできたであろうファンから悪口の嵐
｢うわー｣
侑｢アカウント新しく作っとくな？｣
｢ホントですか？ありがとうございます！｣
前のアカウントを削除してもらい
及川さんの未来の彼女としてではなく
新しく稲荷崎のマネージャーとして
アカウントを作ってもらった
侑｢A｣
｢はい？｣
パシャ
侑｢コレでええやろ｣
｢いきなり撮らないでください！｣
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作者名：いちごオレ | 作成日時：2022年10月13日 13時
