にひゃくさんじゅうはち ページ2
女子って男子よりもイジメが陰湿だ
「……はぁ」
昼休みもあと10分…教科書がない
女「学年一位なんやから教科書なくてもいけるやろ」
ボソッとそんな声が聞こえてくる
あの人たちは私が生まれた時から
天才だとでも思ってるのか…
新学期一日目……いじめの一日目もあともう少し
部活ではなんて言い訳しよう
理石君には口止めしているが…
ここは自分で解決しようか
「ねぇ…知ってる?
イジメって猿にも金魚の世界にもあるんだって」
女「それがなんなん?」
「あぁイジメをするのは仕方が無いって話
人間には理性が備わってるのに
猿みたいに自分の感情に任せてしまう…
イジメって知能の低い動物がする事だから
仕方がないんじゃないかな……?
まぁイジメてるって自覚もあるか分からないから
猿の方がよっぽど……」
バシャッ
女「あ、ごめぇん!
何言ってるんか分からんかったわ」
「バカにも分かるように…か…
イジメをする人は猿だよ?」
女「何言ってんの?うちらイジメてへんし」
「あぁやっぱ自覚無し?猿以下だったのね」
キーンコーンカーンコーン
歩「Aちゃん大丈夫?」
「ん?なにが?」
歩「何って服…」
「あー大丈夫、大丈夫!」
歩「風邪ひくで?」
理「大会前なんやからちゃんとしてや?」
「うん、ごめん北先輩には移さないようにするね」
歩「あははっなんやねん!まだ風邪ひいてへんやん!」
「もしもよもしも」
ジャージに着替え
5、6時間目はサボって
部活に行った
今日は着替えなくてもいいので
ちょっと早く行ってボールで遊んでいた
「誰かトス上げてくれないかな…」
誰もいない体育館に響く声
1回思いっきり打ってみたい
日向ってこんな感じだったのかなって
つい思ってしまう
1人ではやっぱり練習が限られてくるもんね
見よう見まねでサーブを打ってみる
バコッ
「いったぁ…」
やっぱり球技は向いてない
あもうちょいで誰か来るかも
赤「もう来とったん?早いなぁ」
「こんにちは先輩もお早いですね」
赤「えらい噂になっとんな」
「こんなはずじゃなかったのに……
北先輩にも迷惑ですよね」
赤「北は大丈夫や心配すんな
それより無理はすんなや?」
「その事ならご心配なく慣れてますから」
赤「慣れ……は?」
「中学の時ずっとイジメられてましたから」
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作者名:いちごオレ | 作成日時:2022年10月13日 13時