私だって青春したい3

にひゃくにじゅうさん ページ36

”理不尽な事も楽しもう”


1年前くらいかな…殺せんせーに言われた事


それが今は私のモットーだ！


この頃イジめがエスカレートしてきた


初めは口や物など遠回しに嫌がらせを受けてきたが


最近は暴力を振るって来るようになった


でも絶対にやり返さない…やり返したら私の負け


日に日に増えてくる痣を流石に信介さんには隠せなくて…


正直に話した


信介さんは静かに怒ったが


”何もしないで欲しい”


とそんな彼に言ってからは心配してくれるも


直接何かを言ってくる事は無くなった


部活のみんなには多分バレてない…


きっとこの事を知ったら傷つくだろう


痣は消える…よね？


消えなかったら病院に行けばいいよね…？


その2つが心配だった


もし跡が残っても孝支君は愛してくれるだろうか…


痣だらけの私を好きでいてくれるだろうか…


ある日いつも通り女子の集団リンチにあっていたら


歩｢何してるん!!?Aちゃん!?｣


偶然通り掛かった歩璃ちゃんにバレた


歩｢なんでやり返さへんの!?｣


｢やり返したら負け…


それにどんなに私に何をしてきても相手は女子…


殴れるわけないよ｣


歩｢アホちゃう!!?｣


｢これが男だったら容赦しないけどね


女の子は繊細だから…か弱い女の子は殴れません｣


女｢い、行こ！｣


｢あ、逃げた｣


その会話を誰かが聞いていたのか…


歩璃ちゃんが言ったのか分からないが…


侑｢1個もやり返さんと虐められてた女の子


助けたってほんま!!?｣


｢その噂は誰から？｣


侑｢1年にそーやって助けたイケメンの1年がおるって


聞いて名前聞いたらAやってん！｣


そんな尾びれ背びれがついた噂が飛び交った


そのおかげでいじめは減ったし、なんなら


”バレー部のマネージャーもイケメン”


”中身がイケメンの美女”


とファンの間で公認になりつつあるらしい


そしていじめた子は信介さんが私の親に言ったのか


1週間したら学校を辞めていた


インターハイを控えているため練習の日々


信｢Aもし烏野も俺らも勝ち上がれば2回戦で当たる｣


｢そうですか｣


どうしよう…髪型変えようかメイクを変える？


私絶対ベンチ入らないとだよね…バレないように…


孝支くんに会っても耐えられるかな…


信｢ちょお落ち着け｣


｢落ち着いてますが？｣


信｢アホ毎日一緒におったらわかるわ｣


｢ちょっととりあえず髪染めてエクステつけます｣


信｢それは自由にしたらええけど…｣

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