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ひゃくにじゅう ページ33

次の日


「え、3日間なの?」


歩「あれ?聞いてへん?」


「聞いてないね…」


理「Aさんが聞いてへんだけちゃう?」


歩「てかAちゃんってホンマに笑うん?」


「え、何?突然」


歩「え、だって苺ちゃん?やっけ?言っとったやん?」


「別に笑うほうじゃないよ」


理「この前笑っとったやん」


「あれは社交辞令」


歩「じゃあ笑ってみて?」


「あら、笑わせてくれるんじゃないの?」


理「なんやそれ」


「卒業までに笑わせてくれるんだって」


理「へー俺初日に笑ってくれたで?」


歩「ずるっ」


「だから社交辞令だって」


ーー


今日も順番に回るんだって


射的


パァンパァンパァン


理「え、なんっ…えっ?」


歩「嘘やろ!!?」


理「なんでそんなに上手いん?」


「特技だから…かな?」


輪投げ


ヒュンヒュンヒュン


理「なんでその距離から入るん!!?」


歩「ジュース1本頂戴や」


「どーぞ」


ヨーヨー釣り


ヒョイヒョイヒョイ


理「なんでも出来るやん!」


歩「うちはもう慣れてきたわAちゃんのこの感じ…」


あとの2日も順番に回って文化祭がやっと終わった


今日は打ち上げをするクラスが多くて部活は休み


歩「Aちゃん打ち上げいく?」


「あーパスで」


信介さんは多分帰ってくるから夕飯の準備しないと…


歩「じゃーうちも帰ろ」


「いいの?」


歩「うんAちゃんおらんとおもんないし」


「そっか」


ーー


「ただいまー」


誰もいない部屋に向かって言う


パチッパチッ


電気をつけて夕飯の準備をする


ピロン


(今日打ち上げ行く?)


(行かない、信介さんは?)


(ちょっとだけ行くわ)


(夕飯は?)


(食うてくるわ)


じゃあ準備しなくてもいっか


テレビをつけたらドラマがやっていた


内容は幼なじみとの駆け落ち


それも駆け落ちした後のクライマックスだった


お見合い中の所を彼が連れ出したみたい


女「ねぇ…ずっと一緒にいて…」


ピッ


「そんなシンデレラみたいなストーリー…


あるわけないでしょ」


話の中の女の子はいつもそう


王子様が連れ出してくれ何とかしてくれる


そんなわけないのにね


私だってそりゃ好きな人が現れるのを待ってたよ?


誰かがこの状況を何とかしてくれるって


実際はそんなことなくてただ待つだけ時間の無駄だった


自分から動かないと何も変えられない


だから周りが何とかしてくれる恵まれてる人が…羨ましい

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kajtuuwn(プロフ) - オリ/フラ立ってます。外して下さい (2022年7月14日 12時) (レス) @page1 id: 08bd233888 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちごオレ | 作成日時:2022年7月14日 12時

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