ひゃくじゅうなな ページ20
真っ暗ここがどこかも今が何時かも分からない
ダルい体を起こして辺りを探る
手探りでどれくらいの広さか…
スカッ
壁じゃない？ここから先…足場がない？
崖か…台か…どこか高い場所？
高さを測るために手を伸ばしてみる
｢ん？｣
ペタペタ
意外と低い？何が台だった…
それに台の上がフカフカしているあたり…ベッドだな…
ここは誰かの部屋なのか…犯人の部屋…？
特に拘束はしてなかったし…誘拐が目的ではなさそう…
部屋の広さは…ここからここ…落ちることはなさそう
ちゃんと壁がある
電気…ドア…窓…とりあえず光を…
壁に沿って何かないか探る
これか
パチッ
｢えっ……｣
”次のお見合いが決まりましたので”
家の地下……防音室だった
ドラム……ギター……ピアノ……
ベットが移動した以外は何も変わってなかった…
って事は昨日蓮か誰かに誘拐されておそらく…
ガチャ……ガチャガチャガチャ
開かない
時計がなく今が何時か分からない
殴られてないあたりお見合いが近い…顔合わせかな？
ギターを構えてドアの視覚に隠れる
いつ入ってくるか分からないけど…
｢やっぱりやめよ｣
電気を消して再びベッドに戻る
しばらく様子を見て情報を得る事にしよう
ガチャ
しばらくすると誰か入ってきた
パチッ
容赦なく電気をつけるが反応しない
執｢お嬢様いつまで眠っていらっしゃるのですか？｣
｢……｣
執｢はぁ…そろそろ起きる頃なのに…どうしたものか…
朝食です置いておきますねまた10時頃に取りに来ますので｣
パチッ……パタン
どっか行ったか
今は朝…次来るのは10時…今が何時か分からないけど
私が起きる時間は早くて6時…遅くて9時くらい…
起きてると思って入ってきたから9時くらいかな？
そして ”いつまで” ”そろそろ” という事は
寝ていたのは1晩じゃない…
そして入って来たのは私の世話係…蓮だ
内側からは鍵をかけられない…そして外側からかけられる
パチッ
電気をつけてご飯を食べる
わざわざこんな武器まで…ありがとうございます
満腹になったのでバターナイフを隠し持って電気を消し
ギターを構える…ギター…重い！
ガチャ
来た！
執｢お嬢様…まだ寝ていらっしゃるのですか？｣
パチッ
執｢お嬢様!?｣
ガンッ
｢悪く思わないでね｣
武器になるものを漁り
鍵とスマホ、新しい財布を取り出す
部屋から出て鍵をかける
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 15人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kajtuuwn(プロフ) - オリ/フラ立ってます。外して下さい (2022年7月14日 12時) (
レス) @page1 id: 08bd233888 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いちごオレ | 作成日時：2022年7月14日 12時
