検索窓
今日:26 hit、昨日:14 hit、合計:79,181 hit

天井 ページ16

私よりガク君のご飯の方が多かったのに、気がつけば彼の方が早く食べ終わっていた。食べ終わって手持ち無沙汰になったのかガク君の視線は常に私を追っていた。そのくせ顔が真っ赤になる私には気づかずずっと見続けるもんだから、私は緊張しすぎて時々ご飯が喉に詰まりそうになってしまう。ガク君は慌てた顔で水を手渡し私の背中をさする。正面も恥ずかしいけど隣にも来ないでよ。……触らないでよ。もっと好きになるから。







「あ、説明忘れてた。Aちゃんが俺の家に来ることになった理由なんだけど……」



遅いよ!私が食べてる最中に出来たでしょ!と心の中でひっそり抗議しておく。



「昨日Aちゃんがいた飲み会、実は俺も途中から参加してて……」
「え!?全然気づかなかったや……」
「まァ俺が来た頃にはA酔って寝てたから当たり前だと思うぜ」
「寝てた!?……あ」



剣持さんにだる絡みした記憶はある。剣持さんと話すのが楽しくて調子乗って沢山飲んで……やばい。あーんした記憶が最低でも4回あるんだけど。頭抱えることが多すぎて頭取れそう。



「……あの、剣持さんってどうしてました?やっぱり困ってましたよね……」
「………いや?」
「困ってたじゃないですか!!」
「何も言ってないっすよ〜」
「言ってなくても分かりますよぉ!すみませんちょっとだけ電話してきます……」



歳をとらないとはいえ未成年になんて事を……+ガク君か。自己嫌悪でおかしくなりそうになりながらスマホを手に取ろうとして、……え????



「刀也さん本当に困ってなかったから。安心して」



ヒョイと取られたスマホはガク君の手の中。



「話続けるな」



うん、とだけ言った。ガク君は私のスマホをぎりぎり届かない場所に置いて会話を再開する。

⇢→←侵食



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (306 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
488人がお気に入り
設定タグ:2j3j , fsm , pssi   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あやせ - 完結おめでとうございます!面白くて大好きです! (3月7日 8時) (レス) @page43 id: 22218ac678 (このIDを非表示/違反報告)
利き手(プロフ) - あぁ...タイトル回収......完結おめでとうございます!!すごく!!すごく面白かったです!、!!!! (8月20日 9時) (レス) @page44 id: fbcc91bb13 (このIDを非表示/違反報告)
ラク - 完結おめでとうございます!!fsmもpssiも作品があまりなかったので最高の作品に出会えて嬉しいです!素晴らしい作品をありがとうございました! (8月14日 23時) (レス) @page44 id: b973ae7cca (このIDを非表示/違反報告)
ぴた(プロフ) - ハルトさん» 楽しんでいただけて何よりです〜!長い間ありがとうございました!過去にも何度もコメントして頂けていて、心の支えでした……こちらこそありがとうございました〜! (8月14日 21時) (レス) id: 2515d01abe (このIDを非表示/違反報告)
ぴた(プロフ) - 落ち椿さん» コメントありがとうございます!初期の方からずっと見ていただけて、とても嬉しいです。fsm夢はもっと増えてほしいですよね!笑。嬉しいお言葉本当にありがとうございます〜! (8月14日 21時) (レス) id: 2515d01abe (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぴた | 作成日時:2023年4月9日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。