6 ページ8
村子side
す「なん、で」
「ホンマは辛いくせに、どうして隠そうとするん?大丈夫、うちは言ったりせえへんから、だから、泣いてや。思いっきり涙流しいや!!ヒナちゃんの事好きなんやろ!?まだ、想い続けてるんちゃうん!?」
数秒後、嗚咽が聞こえだした
す「ヒナぁぁあ!!!」
すばるの声が響く、マンションのご近所さん。今日だけは許してな
す「俺、俺好きや!!お前の事、ずっと前から!!なのに、なのに!!!ううっ、、っ」
すばるの涙は止まらんかった
ずっとずっと堪えててんね
……段々ヒナちゃんに腹立ってきたわ、しゃあないとはいえ、な?
す「なぁ、村子、俺どうすればええん?ホンマはもう死んでしまいたいねん。お前に会ったあの日から、いやもっと前から思っとった」
「すばる…」
す「…ヒナは一番最初に俺に教えてくれてん、好きなやつがおる、って」
す「自分にまず教えてくれたって嬉しさと、自分じゃないって苦しみがあった。でも俺は何よりヒナに幸せになってほしかったから全力で応援しとった」
「…うちとすばるは似てるな」
す「え?」
「うちもな、好きな人から真っ先に相談されてん。『村子に一番最初にいうから』って」
す「…そうやったんか、つかお前も失恋しとったん?」
「おん、せやで、そしてうちの好きな人はうちの後輩と結ばれてん。会う度にいちゃついとる」
その言葉にすばるが少し笑う
す「ヒナ達もそうやわ。…似てるな、俺達」
うちまで笑ってしまった
それが恋に変わるまでもう少し
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:悠 | 作成日時:2018年2月18日 18時