軌跡ｰAnother Storyｰ

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まる子side

今うちは親友の家の前で待ってんねん

家の前っていうかマンションのロビーやけどね

村「ごめん遅れてしもた！」

「全然大丈夫やで！！」

実際時間には余裕があるからな

にしてもいつも寝坊せえへん村子が寝坊するなんて珍しいなぁ…

「けどホンマにどうしたん？こんな遅いなんてさ」

村「昨日な、お客さん来て泊まってってんけど、まだ起きてなくてしゃーないから鍵と朝飯とお弁当置いて出てきてん」

……待って村子

「お客さん来たんは分かる、朝ごはんもまぁ、分かるで？……鍵とお弁当？」

村「え？いやだって、『昼から仕事やからお弁当作ってや、戸締りしとくから鍵も置いとってくれへん？』っていうから…」

いやそれアカンやん！通報もんちゃう！？

「村子それヤバいやつ！通報せんと！！！」

村「え、なんで？」

「逆になんでなん！？…あ、そか、知ってる人なんか」

良かったぁ、知らん人か思ったやん！

村「…その、昨日初めて会った人、です」

「はぁぁぁ！？！？」

村「声でか！そろそろ大学つくから静かにせぇ！」

「いやいやいや！誰のせいや思ってる？なぁ村子、その人悪い人やったらどうするん！？」

村「け、けどその人ヒナちゃんの友達や言ってたし…」

ヒナちゃんの友達？従兄弟の友達やからってアカンやろ！！？？

村「名前も聞いたで？渋谷すばる、って人らしいねんけど知ってる？」

……今、なんて？

「渋谷すばるって言わんかった？」

村「え？うん」

?「すばるくんがどうしたん？」

そうしてイカをもぐもぐ食べとるのはすば子、彼女も同じ大学やねん

「聞いてすば子！」

うちは若干愚痴るように村子の話をした

すば子「村子、渋谷すばる言うんはな、関ジャニ∞ってグループのメンバーの1人で、お前の従兄弟とはかなりの仲良しやねんで？」

「なぁ、写真とかないん？」

もしかしたら名前騙ってるだけかもしれんし

すば子「てかそいつがまた村子ん家行くならうちらも待ち伏せしようや」

「あー、それええな」

偶然にもうちとすば子はジャニーズに詳しいからな

村「うちん家来るん？嫌やねんけど」

真顔で何言ってるんこの子！見知らぬ人は入れといて親友のうちらは入れてくれへんの！？

すば子「じゃあ明日は？」

村「明日ならええよ」

それはいいんや

という事でうちらは明日お邪魔することになった

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