軌跡ｰAnother Storyｰ (ページ3)

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すばるside

マルとヤスが寝た頃、俺は1人外に出た

自分の家に帰るために

正直辛いねん。あいつといるのが

…ホンマはヒナの事が好きやった

ヤスよりももっと前から好きやってん

けどな、知ってしまってん。ヒナの目線の先におった人間を、誰に想いを寄せていたのかを

「アカン…」

俺は公園のベンチに座る

一応サングラスしとうから記者にもバレへんと思う

せやから泣いたってええやん

「…帰りたないなぁ」

自分の家にも、ヤスの家にも、もうどこにも行きたくないんや

?「死にたいとか思ってるん？」

「…え？」

聞き覚えのない声が俺の耳を通り抜けた

顔を上げるとそこには仁王立ちした女性がおった

?「帰りたくないって言って泣いてるなんて大人気ないなぁ」

「るっせぇわ！つか誰やねん！」

見覚えはないねんけど、悔しい事にヒナに少し似とる、それがまた腹立つねん

?「うち？村上村子言うねん！でさ、夏とはいえ風邪ひいてまうで？せやからうちん家来うへん？」

名前までヒナそっくりやん…

しかも手を差し出してきた

……怪しい気もするけど

もうええわ！ついてったろ！！

手を思いっきり引っ張り立ち上がる

村「思ったより力強いんや？ま、ええわ、こっちこっちー！」

こうして手を引かれた先には、5階建て程のマンションがあった(暗くてよく見えへんけど)

そのまま2階の1番端っこの部屋に入る

「…ホンマに入ってええん？」

村「？、大丈夫やで？」

いや危機感無さすぎちゃう？こんなんやといつか襲われんで自分…

それからまた彼女に言われるがまま入ってく、そしてリビングのソファに座らされ待っとるとお茶を持ってきてくれた

村「せや、サングラス外さんの？」

「あ、忘れとった」

サングラスを外しても何も反応ない、…関ジャニ∞知らんなこいつ

村「ま、ゆっくりしてや。テレビ付けんで」

テレビが付くと月曜から夜ふかしが始まっとった