1話 初めての場所 ページ1
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「早く起きろ、このグズ!!」
今日も母親の叫び声で目が覚めた。私は所謂虐待というものを受けている。
「あんたがいるせいで!あんたなんか消えればいいのよ!!」
毎日のように罵声を浴びせられ、ひどい時には暴力もされる。この生活には慣れた。
物心着いた時にはもうこれだった。日中はボロボロの家に放置され、夜は暴力を浴びせられ、朝は酷い罵声をあびせられる。
こんな生活には慣れたが、飽きたということもあった。
私はこの家から出たことがない。この母親から何も与えてもらったことが無い。
好きなことも無ければ、自分の歳も見た目も分からない。何もわからないことだらけだ。
私はこの生活に飽きた。
「ほんとに邪魔なんだよ!」
いつものように暴言を吐かれ、更には頬をぶたれた。今日は一段と機嫌が悪いな。
だるい。めんどくさい。このババアに付き合ってる人生なんてもうごめんだ。
仕事か男か何をやっているかはわからないが、私を睨みつけて家から出ていく母親。
ご飯も充分に与えられていないし、着替えもろくにさせて貰えない。あー飽きたな。
あるといえば、この家には本があった。なんなら本しかないのだけれど。
その本によると、この世界は恋だのをして、仲間というものがいて、人生は楽しく明るく生きていくものらしい。
私は酷く憧れた。私も恋っていうものがしてみたい!!イケメンに囲まれて生きていきたい!
例えば、体術を磨いて強くなったり、剣術を磨いて侍とやらになりたい!
1度こうなりたいと思えば思うほど、止めどなく溢れ出てきた。
とりあえずこんな家さっさと出ていった方が良いと判断したので、数年お世話になった子の家からおさらばするとしよう。
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まち(プロフ) - 笛さん» ありがとうございます〜!頑張って更新します! (2021年1月23日 13時) (レス) id: 6817f9a790 (このIDを非表示/違反報告)
まち(プロフ) - いとさん» ありがとうございます!頑張りましょう〜!! (2021年1月23日 13時) (レス) id: 6817f9a790 (このIDを非表示/違反報告)
笛 - めっちゃ面白いです続きが気になります!! (2021年1月20日 15時) (レス) id: bff55455ee (このIDを非表示/違反報告)
笛 - 早く更新してーーーーーーー (2021年1月20日 1時) (レス) id: bff55455ee (このIDを非表示/違反報告)
いと - めっちゃ面白いです!私も小説書いてるので、お互い頑張りましょう!! (2021年1月10日 14時) (レス) id: 204f45673b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まち | 作成日時:2019年12月10日 3時