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｢そんな冷たいこと事言わないでよ｣
彼女を振り向かせてキスをした
優しく包むように
僕しか見れないように
深く、深く
俺が彼女にするキスは
こっちを向いて欲しくて、俺の事だけ見て欲しくて考えて欲しくて
気づいてよ
って意味のキスなのに
彼女はそれに気づかず受け流す
気づいているのかもしれないけど、知らない
フリをする
『玄君は欲張りだね』
ほら、そうやって君は
いつでも僕の事を見透かしているような目で見つめてくるから
苦しくてたまらないのだ
｢Aはいつ俺のものになってくれるの？｣
『ここにいる時は私は玄君のものだよ』
｢っそうじゃなくて、、｣
『何が？』
｢分かってるくせに、、｣
俺の泣きそうな顔を見て、まるで子供をあやす様にごめんねと頭を撫でた
『私と玄君が付き合っちゃいけない理由なんて自分が1番分かってるでしょ』
｢、｣
『分かってよ』
どうして立場の違う恋は昔からこんなにも尊ばれないのか
誰かを好きな事はこんなにも素晴らしいのに
｢俺、Aが好きだよ｣
『ありがとう』
｢好きだから辛い｣
『わかるよ』
淡々と返って来る返事に
俺の恋は実らないのだという事実が加速して胸に刺さってくる
『ごめん、汚くて』
Aのこの言葉が頭から離れなかった
次の日の朝早くにAは帰った
机の上に置き手紙とタバコの吸殻を残して
ベッドから起き上がり置き手紙を読みながら
次はいつ来るんだろうと考えていた
次なんて
来るかも分からないし
もしかしたらもうずっと来ないのかもしれない
それに先のことを考えていると今にも泣いてしまいそうだ
彼女はこれから仕事だそうだ
大手の会社のお偉いさんが相手らしい
眺めの良いホテルを指定されたと
綺麗な服を着て
高いヒールを履いて
弱い心を武装して行くんだと
書いてあった
そんな彼女を救ってあげたい
あの時
そんなわけないよ
の一言をどうして言えなかったんだろう
それを、俺はこれからずっと後悔して生きていくのか
それでも俺は何も出来ない
これからも
ずっとこのドアの前で
君の帰りを待っていることしか
今度、Aをライブに誘ってみようと思った
太陽が嫌いな君に、鬱陶しいくらい眩しい音楽を聴かせてあげようと思った
きっと嫌がるだろうけど
俺に出来ることなんて歌うことくらいだから
だから待ってるよ
またいつでも帰っておいで
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めん(プロフ) - みちあさん» ありがとうございます、、めちゃ嬉しいです、、ｳｳ、、 (2020年6月15日 11時) (
レス) id: 43401510ae (このIDを非表示/違反報告)
みちあ(プロフ) - 最新話、、、泣いてしまいました、、、、素晴らしく最高すぎますありがとうございました、、、、うぅ、、GENちゃん、、、、、 (2020年6月15日 2時) (レス) id: b5982a67b2 (このIDを非表示/違反報告)
がー(プロフ) - 最高です・・・！！これからも気が向いたらシンタロウさん書いてください！(ひいきがすごい笑笑)他のも好きです笑笑 (2020年2月2日 1時) (レス) id: 8eb0f6b23c (このIDを非表示/違反報告)
めん(プロフ) - がーさん» ありがとうございます、、！！最近全く書いてなかったので書きますね！！ (2020年2月2日 0時) (レス) id: 43401510ae (このIDを非表示/違反報告)
がー(プロフ) - 1を読んで惚れました！！シンタロウさんの小説読みたいです！！ (2020年1月8日 1時) (レス) id: 8eb0f6b23c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めん | 作成日時：2018年9月22日 21時
