60：少年の昔話 ページ13
(side爆豪)
…俺が餓鬼の頃の話。俺には、親が居る普通の家庭だった
今後の方針で、揉め事になって…つい、姿を変えて
「ヤダ！俺は、野生で生きていく！！俺は強ぇんだ！！」
「じゃあ、勝手にしなさい！ それを決めたのは勝己だからね！」
「まぁまぁ…勝己、何時でも戻ってきていいからね」
ババァとジジィに何か言われたが、振り返らずに家の後ろにあった山ん中に我武者羅に走り回った
1人で生きれる。立派な狼になる…なんて息巻いて過ごしたが、直ぐにガタが来た
食いもんが中々見つからねぇ…寒さを凌げる穴がギリあるくらい。仕方なく街に、ゴミ漁りをしに行った
行かなきゃよかった…
ゴミを漁ってた時、急にﾄﾞｽｯ！と腹部に強い衝撃を感じた。一瞬何かわからんかった
「うっわ、野良犬が餌探してる。きっもww」
「ちょっとやめなよぉ、可哀想〜」
こういう、ガラの悪い奴に絡まれてばかりで食いもん所か身体のあちこち痛くてフラフラだった…そんな時、
「あらぁ？…まぁまぁ、子犬。彼、動物好きだったはずだしお土産にいいかも」
不意に、抱き上げられて驚いたがもう吠える力もなく目を閉じ体を任せてしまった…
意識が遠のく前に、鼻の奥を刺激するような…キツイ匂いを覚えていた
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目が覚めたら、そこは知らない部屋だった
やたら散らかってて、服やティッシュの塊、ゴミ袋の山。少し薄暗く、変な女らしい声に変な匂い…
居心地がいいとは決して言えないが、蹴られたりするよりマシだった
「ほらみてぇ、可愛いでしょ？拾ったんだァ」
「…へぇ、うっわ。小汚ねぇな…風呂入れるか」
抱き上げられて風呂場に連れていかれたが…
ｻﾞﾊﾞｯ！…ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ！！！
「ｷｬﾝ！ｷｬﾝ！ｷｬﾝ！」
「おーおー、汚れ取れてんじゃね？」
「それ、大丈夫なの？すっごい吠えてるけど…」
「俺潔癖だから、コレ触りたくねぇんだよ」
子犬じゃ脚がつかねぇ、お湯のはった湯船に放り込まれてシャワーを掛けられた
息がしずらく苦しかった…
あの女の男は何故か、コロコロ変わる
直ぐに殴る蹴るをする奴も居れば、存在を無視する奴、撫で回してうぜぇ奴…稀に美味い餌をくれる奴
あの女が稀に湯たんぽ代わりに抱かれた事があったが、匂いが混ざって臭かったが…我慢した
そんな中、俺はやらかしちまった…
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みか(プロフ) - 良すぎです！！かんどうしました！！ (2021年1月21日 17時) (
レス) id: 7d9eb566c6 (このIDを非表示/違反報告)
絵菜 - お願いします！！更新してください下さい！！胸キュンの雨をくれ！！ (2020年12月9日 23時) (レス) id: da77361163 (このIDを非表示/違反報告)
panda - 最高！すごく好き！応援してます！！！ (2020年10月7日 2時) (レス) id: 9e19b6eb78 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 更新待ってましたありがとうございます！｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ お忙しいとは思いますが続きも楽しみにしています>< (2020年9月11日 1時) (レス) id: a23e5a1f02 (このIDを非表示/違反報告)
シャチ矛(プロフ) - 花帆さん» 花帆様、いつもコメントありがとうございます！デートかただのお出かけか…2人の心境によって本人達の捉え方が変わっていくので、今後も作品共々宜しくお願い致します！ (2020年8月21日 23時) (レス) id: 2c67dad901 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャチ矛 | 作成日時：2018年12月17日 9時
