正反対な兄妹 2【ヒプマイ】(簓妹主) (ページ23)

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71：思いに魅入られてページ23

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「これより、第1回ディビジョンラップバトルの開催宣言を言ノ葉党首東方天乙統女様より頂戴する」

暗くなる会場と共に主判の女性が話し出して、中央のモニターへと移された

テレビでよく見る内閣総理大臣、ヒプノシスマイクを広めた本人だ

「＂さぁ…手にするマイクで力を示すのです。第1回ディビジョンラップバトルの解散を宣言する＂」

少し長い話を終えると同時に試合のルール開示がされた

精神的、肉体的機能停止…か、

知ってる人が傷付け合うのを見るのはやっぱり、気が引けるけど…

言ってしまえばボクシングとかの競技を観客は娯楽として見るだけなんだよね

「乱数ちゃぁあん！！！がんばってぇえ！！」

友人が指に大量のリングライトをつけてぶん回してる姿見ちゃうと余計に実感湧くよ…てか、いつの間に付けてんの？！

周りも既に付けて各々が推しているチームの名や名前を叫んでいる

……流石に、私は勇気出ない

1回戦は一郎くんと左馬刻さんのチーム対決

早速、2チームがステージへと姿を現れ他と同時に喝采が響くのでそれに混ざって声援を送ろうと試みる

『がんb』

「一郎ぉ！！！頑張ってぇ！」

「三郎くぅうん！！」

「左馬刻さまぁ！！」

…や、やっぱダメだ…怖すぎやろ

ステージ中央で睨み合う両チーム、今にもぶつかる程の距離でリーダー達は何かを言い合ってたけどマイクは拾えて無い様子だった

少し離れてから両チームはマイクを片手に持ち、審判がコインを投げた

…先攻は、Buster Bros!!!だった

「Buster Bros!!! VS MAD TRIGGER CREW…bring the beat！」

審判の合図と共にDJがビートを流し始め、マイクを起動しスピーカーが現れる

なんか、懐かしい気がするな…緊張感と熱気

二郎くんと三郎くんのタッグに入間さんと毒島さんが対抗

実践経験の差なのか、実力なのか…少し押されている

2人のカバーに入りつつ的確に攻撃をしてる一郎くん、2人の攻撃パターンに合わせて追撃していく左馬刻さん

…このチームは対極にあるんだな

って、昔の様に纏める脳内に首を振っていれば

ｳﾞｧｧｧｱﾝ！！！

「ぐぁっ！！」

「っ！！！」

二郎くんと三郎くんが吹っ飛ばされた瞬間を目にした

ボロボロになっても何度の立ち上がる姿に不思議な感覚…高揚感が這い上がる

「…左馬刻ィいい！！！」

「…かかって来いや、一郎ォお！！」

嫌なはず、なのに…目が離せない

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