9：話し合い ページ10
.
(40分後)
なるほど…つまり…
『あのワンコが君で、君があのワンコなのか…』
「そうだって、最初から言ってるだろうが。理解するのに時間かかろすぎだ。
ほんと、人の話聞かねぇな…マゾ女」
『だって…そんなこと、あると思わないでしょ？！』
呆れた顔のまま見下ろす青年。てか…どう見ても私の方が年上なのに、なんでこんな態度とるんだ！
敬え！！
「てめぇが弱っちいし馬鹿だからだ」
『…エスパー？』
「顔に出てんだよ阿呆。やっぱ馬鹿だな」
馬鹿か阿呆かどっちかにしてくれ。ってそうじゃない！！
むくっとクッションから顔をあげて少年に大事な事を聞く。
『君、どうしてあんな所に居たの？元が人間なら、人間での生活あるでしょ…家出でもしたの？』
「………。」
目を逸らしたままだんまり…か…。
『……はぁ、まぁ、深く聞かないよ。』
「…てめぇには、関係ねぇ。
飯と風呂、礼を言う。じゃあな…」
少年は犬の姿になって出ていこうとしたが…
『ちょっと待ってよ…。まだ返事ちゃんと聞いてないんだけど。』
「……あ"？」
『うちの子になるって話！…忘れちゃったの？』
少年は1度フリーズしてしまったが、はっ！となって私を凄い剣幕で睨んできた。え…何…。
「お前…やっぱバカだろ！普通に考えてみろ！！
犬が人間いなったり、気持ち悪いに決まってんじゃねぇかよ！！！
おまけに女の一人暮らしなんだろ？！男の俺と一緒に住む気か？！
危機管理能力皆無か！！まじで巫山戯んなよ！！
この脳みそリス以下貧乳マゾ女が！！！！！」
『う"……酷い言われようだ…』
そんなに怒らないでよ…職場で十分だ…←
この子の言い分は確かに正論だな。
でも、だからといって出ていったらまた…
あの公園…または橋の下に、1人で居る気なのかな…そんなの…
『ダメだよ。』
「あ"？ 何がだよ…自分の馬鹿さ加減か？」
『そ、それは…自覚した。そうじゃなくて！君…ここ出て、どこに行くの？』
「……。」
また、目を逸らした。
「だから…お前には関係ねぇd」
『関係大あり！こっち見ろ！！』
「っ！？」
グイッと少年の顔を引っ掴んで無理やり目を合わせる。
悪いけど…君の都合にだけ合わせられるくらい、大人じゃないのよ。
───────
(作者より)
知らぬ間に、お気に入りや評価が…！
ありがとうございます！
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 875人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花帆 - 続編ありがとうございますヽ(*≧ω≦)ﾉ楽しみです♪ 狼かっちゃんの過去…ハラハラしますが見届けさせて頂きますねp(^-^)q 癒されて乗り越えられますように (2019年1月17日 5時) (
レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
シャチ矛(プロフ) - 花帆さん» 花帆さん、コメントありがとうございます！いよいよ掛かり始めて来ました…もしかしたら、胸糞悪くなるかもしれません…((( 今後の2人の日常、感情などの変化を暖かく見守ってあげてください！続編もよろしくお願いします！ (2018年12月17日 9時) (レス) id: 2c67dad901 (このIDを非表示/違反報告)
シャチ矛(プロフ) - 夜月さん» 夜月さん、コメントありがとうございます！キュンと来てくれたのと褒め殺しありがとうございます！！！今後の続編もよろしくお願いします！ (2018年12月17日 9時) (レス) id: 2c67dad901 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - こんばんは、人狼かっちゃんのデレ最高です(o>ω<o) 過去しんどそうだけど…かっちゃんが夢主さんにの傍で安心できたら良いなぁ(*´ω｀*) 次の更新も楽しみです♪ (2018年12月15日 5時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
クーニャン(プロフ) - 膝枕ねだられる。このぉ……(ハート) (2018年12月14日 18時) (レス) id: a023cd468e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シャチ矛 | 作成日時：2018年10月1日 10時
