22: 携帯 ページ24
.
はぁ……だるっ…朝早いのがしんどいなぁ
思い溜息を付きながら玄関で靴を履く。結局、昨晩の事は思い出せてない。這いずって戻ったのか…
『……よし、いってきま』
「んな時間に出るんだな」
ﾋﾞｸｯ！『お、きたの…！？』
いきなり背後から話しかけられて驚いた。
シンプルなスウェットとジャージで、いつもの不機嫌そうな顔ではなく少し目がトロンとして眠そうだ。
「ん。便所に起きただけだ…」
『そっか、今日も多分遅くなるからね？』
「……昨日言ったこと、忘れんなよ？」
・・・・・。
『…ん？』
「殺すぞお前、散々言った上に運ばせやがって…てか、痩せろデブ重い」
『え"、運んでくれたのか…あ、ごめんデブ迄はいかない…筈』
まさかの、爆豪くんだったのか…昨日の事、帰ってから記の事覚えてねぇ…
『そっか、ありがとうね…』
「…覚えてねぇくせに」
あははと乾いた笑いで誤魔化したけど、睨まれた。
「復唱。帰りに連絡」
『……か、帰りに、連絡』
目だけで殺さんとばかりに睨まれたので、大人しく復唱した。
よし、と満足気に爆豪くんは(本人は気が付いてないけど)尻尾を揺らしながらトイレに向かっていった。
『…ふふ、いってきます！』
やっぱり返事はないけど、なんか嬉しい。今日は頑張れそう
────────────
────────
────
──
って思ったけど…やっぱ無理←
「それじゃ、お願いします！」
『…はい、……はぁ』
まただ、独り身だと知られてるから…遠慮がねぇなおい。
『あ……爆豪くんに連絡しておくか、五月蝿そうだし』
スマホを取り出し、文字を打つ。
【今夜、遅くなります】
『よし、これでいいな…』
ｳﾞｰ！
打ってから数分も経ってないのに、返信が来た。暇かよ
ﾋﾟｺｯ (爆豪)【時間】
えっと……あ、具体的にしろと
【多分…0:30くらい】
既読が着いただけで、会話はここで終わった。既読スルー
しかしまぁ…可愛いとこあるよな…心配だったのかな？
ふふっと笑いながらスマホを見ている私は、同じ頃背筋に寒気が走ってる爆豪を知りもしなかった。
さっさと終わらせて、今日こそ爆豪くんにモフモフさせて貰うぞ！！
────────
──────
───
(爆豪side)
…返事見た。時間、遅せぇじゃねぇか。
…んで、こんなにざわつくんだ？全部、彼奴のせいだ
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 876人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花帆 - 続編ありがとうございますヽ(*≧ω≦)ﾉ楽しみです♪ 狼かっちゃんの過去…ハラハラしますが見届けさせて頂きますねp(^-^)q 癒されて乗り越えられますように (2019年1月17日 5時) (
レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
シャチ矛(プロフ) - 花帆さん» 花帆さん、コメントありがとうございます！いよいよ掛かり始めて来ました…もしかしたら、胸糞悪くなるかもしれません…((( 今後の2人の日常、感情などの変化を暖かく見守ってあげてください！続編もよろしくお願いします！ (2018年12月17日 9時) (レス) id: 2c67dad901 (このIDを非表示/違反報告)
シャチ矛(プロフ) - 夜月さん» 夜月さん、コメントありがとうございます！キュンと来てくれたのと褒め殺しありがとうございます！！！今後の続編もよろしくお願いします！ (2018年12月17日 9時) (レス) id: 2c67dad901 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - こんばんは、人狼かっちゃんのデレ最高です(o>ω<o) 過去しんどそうだけど…かっちゃんが夢主さんにの傍で安心できたら良いなぁ(*´ω｀*) 次の更新も楽しみです♪ (2018年12月15日 5時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
クーニャン(プロフ) - 膝枕ねだられる。このぉ……(ハート) (2018年12月14日 18時) (レス) id: a023cd468e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シャチ矛 | 作成日時：2018年10月1日 10時
