【イナgo】お前らを潰してやるよ【霧野・倉間】

57　親友じゃなかったのか？ ページ22

〜一乃side〜


「神童の……せいで？」

一乃は驚きが９割を占めていた。
いやいや…あの二人は小学校のころから親友だぞ？

「今まで同じ実力だったやつにどんどん抜かされていって、追いついても、またすぐに抜かされるとどう思う？それが俺の、なんで親友を憎んだかの答えだ。」


一乃は青山の顔を見る。また、青山は一乃の顔を見た。

「(もし……こいつに抜かされたら……。)」

「(もし……実力を抜かれたら……。)」






＿＿＿「「(俺は、どうすればいい。どうすればいい……？)」」


鹿野杏樹は笑いながらそのようすを見ていた。


鹿野杏樹side

お互いの顔を見合せた一乃と青山。
やっぱり、この二人は親友かな？本当の。

……親友に偽も本当もないのだけれど。

人の心理が手に取るようにわかる、私には。それと、人の性格を見抜くやつね。

隠れて能力を使うと、こいつらは強くなりたいとかはあまり願ってないっぽい。


はぁぁ……つまんないの。
まぁ、どうせ堕ちるように仕向けるから。

ｸｸｸｯ……楽しみだねぇ……。


side終了


「おいちょっと待てよ！」

一乃はいきなり叫んだ。

「お前らは…親友じゃなかったのか…？」

どこから見ても、
誰が見ても…、

あの二人は親友だと…。


「もう一度言う。親友じゃないさ。」

霧野はきっぱりと言い切った。

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