【イナgo】お前らを潰してやるよ【霧野・倉間】

49　煩い質問 ページ12

〜杏樹side〜



「どこの中学いってたの？」

「彼氏いる？」

「好きなタイプは？」

「部活なにはいる？」


……煩い。

今、私はホームルームが終わり、質問攻めにあっている。

此処で私は重大な過失をしたと思った。

何ひとつ答えられないからだ。

まず、一応答えておくか。


「木戸川清修。」

「いないよ？」

「今のとこは……。」

「うーん……。」

そうだった。
もともと、サッカー部に侵入しろと言われたようなもの。
サッカー部に入らないとだ。

「サッカー部のマネージャーをやろうかなって。私の姉も似たようなものをやっていたので……。」

これは完璧なる嘘。
私は一人っ子だ。

しかし、奴等にはばれなかった。


「じ、じゃあさ！一緒にいこ？」

姫川百合子が言う。

本当は断って殴りたいぐらいだが、やめておいた。

本来の目的からして、近づいてきてくれるほうがこちらにとって都合がいい。

「うん！」


私は欺いて、いった。

心をね？

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