大好きです、七五三掛先輩。III (ページ10)

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2日目朝。

天気は昨日の雨が嘘のように
ものすごい晴天に恵まれています

夏羽「なんか蒸し暑ーい」

『日焼け止め塗っといて正解だったかも』

2日目は海で遊ぶらしいんだけど

紫外線をたくさん浴びるだろうから
日焼け止めをたくさん塗ってきた

宿舎から海までバス移動だけどそんなに遠くなくて

かなり近場の距離なんだけど

何故かまだ七五三掛先輩たちに会えていません

バスに乗ってたはずなのに
今日は朝から顔を見てないんだよね。

どうしてだろう

なんて思っていると

海人先輩が「暑い」なんて
文句を言いながら歩いてきた

そしていつも絶対七五三掛先輩たちが後ろにいる笑

海人「ねー暑すぎ。焼けるんだけど」

七「海人、日焼け止め塗ってないの？」

海人「うん、忘れた」

『もし良かったら私の日焼け止め使いますか？』

なんて日焼け止めを海人先輩の前に差し出すと

海人「え、マジで？！貸してくれんの？！」

『はい笑』

「ありがとう！！」と嬉しそうに受け取って

日焼け止めを塗っている海人先輩

私の横で夏羽が言う

夏羽「ちょっと、渡す相手間違ってるでしょ」

そんな事を言われ肩を軽く突かれるけど

七五三掛先輩が日焼け止めを持参してるのは

私だって分かってるし七五三掛先輩は

女子の私より本当に女子力高いし
美容意識が凄すぎるので

私が日焼け止めを差し出した所で
多分、彼はもう塗ってるんです笑

『え？だって海人先輩困ってたみたいだから』

『それに七五三掛先輩に渡したとしても
多分もう塗ってあるはずだから意味ないよ』

そんな会話をしてる中でも
海人先輩は「めっちゃいい匂いする〜」なんて
塗りながらも自分の腕をクンクンと嗅いでいた

実はその日焼け止め、ローズの香りなんだよね。
だからいい匂いがするのかな笑

海人先輩からローズの香りがするのは

私の日焼け止めを塗ったからだけど

ちょっとだけ意外…笑

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