大好きです、七五三掛先輩。III (ページ4)

今日:17 hit、昨日:0 hit、合計:5,627 hit

･ページ4

少し名残惜しそうに

七五三掛先輩達の元を離れた私達は

部屋へ向かおうと3階までの階段を上る

私と夏羽は同じ部屋で私達以外に

あと2人、三倉(みくら)さんと

山城(さんじょう)さんがいる

部屋に戻ると三倉さんと山城さんの姿はなくて

きっと私達がジュースを買いに行ってる間に

2人も何かを買いに出かけたのだろうと

特に気にする事もなく夏羽と話していた

夏羽「てか、この雨いつ止むんだろ」

部屋の窓を見ながら夏羽は憂鬱そうにそう言う

『私達が寝る頃には止んでほしいな』

『雨の音でかすぎて寝るに寝れないもん』

なんて夏羽と話していると

三倉さんと山城さんが部屋に戻ってきた

三倉「あ、2人とも戻ってきてた」

山城「うちらが話してた間に
どっか行っちゃうから探したよ」

夏羽「ごめんごめん、飲み物買いに行っててさ
2人はどこ行ってたのー？」

三倉さんが持つ袋を見ながら夏羽が聞く

山城「ホテルの売店に行ってた」

三倉「お菓子もたくさん買ってきたんだよー」

そう言いながら三倉さんは袋をガサッと開けて

たくさんの種類のお菓子を見せてくれた

ラングドシャからポテトチップスまで。

山城「そういえば、さっき戻ってくる途中で
七五三掛先輩たちに会ったんだけど」

山城「もしかして2人も会った？」

夏羽「うん、会ったよ。それがどうしたの」

山城「さっき、樹が七五三掛先輩を
呼び出してるのたまたま見ちゃって」

山城「なんか樹の顔、怖かったから
もしかしたら何かあるかもって思って… 」

夏羽と顔を見合わせると

夏羽「私、ちょっと様子見てくる。
Aは後から来て」

夏羽にそう言われ、

私はしばらく部屋にいる事にした。

.