大好きです、七五三掛先輩。III (ページ2)

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宿に着いてから
雨は予想以上に降っていた

夏羽「ジュース買いに行こうかと思ったのに
この雨じゃ買いにも行けないじゃん」

窓を見ながら「最悪〜」なんて呟く夏羽

『夏羽、さっき屋根付きのベンチに
自動販売機あったからそこで買お？』

そこなら雨にも濡れないし
椅子もあるしリラックス出来るかもしれない

夏羽「ほんと？じゃあそこで買おうかな」

そこでジュースを買って近くのベンチに腰掛ける

夏羽「で、どうなの？Aは」

『え？どうって？』

夏羽「七五三掛先輩の事」

夏羽「いい雰囲気じゃん、いつ告白すんの」

『じ、自由行動の時に一緒になるから
その時に言おうかなって』

夏羽「自由行動って…3日目？最終日じゃん」

『うん、約束してるからその時に言いたい』

『 2人っきりの時に勇気出して言いたいの』

夏羽「そっかぁ。自由行動の時にね」

夏羽「いや〜なんか泣けてくるね」

『え、なんでよ笑』

夏羽「だってあんなに弱音吐いてたAが
いよいよ告白だなんて感動するでしょ！」

『そうかな？笑』

「そうだよ！」なんて感動してる夏羽

でも確かに夏羽の言う通りかも。

私、よく決心できたなって思うもん

少しは私成長したのかなあの時よりも。

夏羽「でも、私思うんだよね」

夏羽「2人、絶対結ばれるって！」

ベンチに腰かけて

缶の冷たいココアを飲みながら言う夏羽

『まさか。そうなれたら嬉しいけど』

『叶わないって分かってるし... 』

夏羽「またまた〜そんな事言って」

夏羽「さっきの、されてもそう思う？」

さっきの……私が足痛くして
七五三掛先輩がおんぶしてくれた事かな

夏羽にそんな事言われると

自惚れちゃうから、

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