大好きです、七五三掛先輩。 (ページ10)

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『あ、あのとりあえず
離してもらってもいいかな？』

これ以上くっついてると私の方がもたない…

男の子には慣れていないもので。。

松「あぁ悪い。
で、これ全員行くの？」

やっと離してくれた

『それはまだ分からないけど
多分1学年って言うくらいだから全員かも』

私がそう言うと明らかに嫌な顔をする松村くん

松「全員なら行きたくないかも。
どこ行くとかも決まってないの？」

『それもまだ…。』

樹「てかお前ほんと何なの？
急に来て宿泊学習の事まで聞いて」

松「君どこまで日本語伝わらないの？
俺、ここのクラスだし1年って言ったよね」

また言い争いが始まっちゃう

どうにかしてとめなきゃ…

声をかけようとしたその時

「 2人とも恥ずかしくないわけ？
いい加減やめたら？」

私よりも先に声をかけたのは
南城夏羽(みなしろなう)

『み、南城さん？』

南城「私が口出しする事じゃないけど
正直言って見てて恥ずかしいよ」

南城さんはいつも1人でいて
今までずっと近づきにくい存在だった

いつもクラスの事なんて
どうでもいいような雰囲気を出していて
話し合いの時もずっと興味なさそうに
窓の外を眺めているばかりだった

そんな南城さんだから
止めに入るなんて思わなかった

松「南城だっけ。あんたは関係ないでしょ」

頬杖をついてぶっきらぼうに
南城さんはこう言った

南城「私、ここのクラス。
そして私達はクラスメイト
どこが関係ないか言ってみ？」

南城さんって少しだけ松村くんと似てるのかも

松「何。バカにしてんの？」

南城「別に？さっき君が
言った事をそのまま返しただけ」

ツーンとした態度でそう言う南城さん
それに対して松村くんはイライラしている

『もうやめようよ。
こんな事って良くないよ
みんな仲良くしよう？』

松村「ま、あんたがそう言うなら
もう辞めるけど。」

樹くんの方を向いて「悪かった」とだけ言い
松村くんはそのまま自分の席へ戻った

これで一件落着だったのかな

樹「何だよあれ。
本当に悪いと思ってるのかよ」

樹くんは隣で松村くんに対して
まだ気に食わない様子でした。

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