大好きです、七五三掛先輩。 (ページ9)

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樹「猛アタックしてくって訳？」

『猛アタックって訳でもないけど
自分が後悔しないようにするだけ』

樹「 1つ聞きたいんだけど
あの先輩のどこがいいの？」

樹くんには分からないよ。
七五三掛先輩のいい所なんて

『樹くんでも探してみなよ
七五三掛先輩のいい所』

樹「何だよ、それ
お前は教えてくれねーのか」

『私が思ういい所と
樹くんの思ういい所は違うでしょ？
だから自分で見つけるんだよ』

樹「へー、たまにはいい事言うじゃん」

そう言って私の頭をわしゃわしゃする樹くん

『ちょ、やめてって。髪崩れるから』

2人で笑いあっていると

「どいて。通れないんだけど」

『ご、ごめん』

何この人…急に来たくせに態度悪くない？？？

樹「は？何だよお前
ちょっとは言い方考えろよ」

「通行の邪魔だから
どいてって言っただけなんだけど？」

めっちゃ気が強いな…この人。
私が苦手なタイプかも

樹「だからその言い方が
どうにかならないのかって言ってんだよ」

はぁとため息をつく気が強い男の子

この子滅多に見ない子だけど転校生？？
でも前から居たような…

先生「お、何だよ松村
来てるなら職員室寄ってけよ」

松村？？？

松村「あー、すみません。
寄ろうと思って忘れてました」

樹「松村ってあの不登校の松村北斗？」

樹くんがそう言うと横目で睨む松村くん

松村「だったら何？通行の邪魔した奴に
気安く名前呼ばれたくないんだけど」

『そ、そんな言い方…！』

私も黙っていられず松村くんにそう言うと

松村「何？あんた
あんたも通行の邪魔したから一緒だよ」

うっ、やっぱりこの人苦手だ

そして手に持っている紙を
奪い取るように見る松村くん

松村「 1学年と2学年合同宿泊学習…
これ、全員行くの？1学年」

急にそんな事を聞いてくる松村くん

それに対して樹くんが怒る

樹「は？別にお前に関係ねーだろ」

松村「俺、ここのクラスだし
1年なんだけど」

松村「しかもあんたじゃなくて
この子に聞いてんだけど」

そう言って私の肩を引き寄せる松村くん

何だこの展開〜！！

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