大好きです、七五三掛先輩。 (ページ8)

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『なんか憂鬱〜』

今日は朝から気分が乗らない

机に突っ伏しながら独り言のように呟くと

樹「朝からそんなどんよりすんなよ
こっちまで気分下がる」

そんな事言われたって
あんな所見ちゃえばこうもなるでしょ

『なんかもう今日は何もやる気しなーい』

ため息ばかりついていると
教室がわいわい騒ぎだした

急にどうしたんだろう。何事？

〔ねぇ、ちょっとやばくない？〕

〔なんで先輩がうちのクラスに？？〕

先輩…？誰か来たの？

七「 Aちゃん！いる？？」

えっ、七五三掛先輩…

クラス中のみんなが私に注目する

『七五三掛先輩？！
ど、どうしたんですか』

走ってきたのか息切れがすごい七五三掛先輩

七「ごめんね。突然
これ、届けて来てって先生が」

七五三掛先輩から紙を受け取って見てみると

" 1学年と2学年合同宿泊学習 "

え、なにこれ。1学年と2学年合同宿泊学習？

紙をじっと見ていると

七「 3学年は修学旅行でいないらしくて
1学年と2学年だけで
2泊3日の宿泊学習するみたい」

夢じゃないよね…七五三掛先輩と、、
周りに人いるけどでも七五三掛先輩も一緒って

思わず頬が緩みそうになる

七「また日程とかは次の委員会で！
もう1人の委員長さんにも伝えといて？」

授業頑張ってねって手を振り去っていく先輩

さっきまでやる気出なかったけど
今のでやる気出ました(単純)

樹「宿泊はいいけどお前いいの？」

『いいって何が？』

樹「お前好きなんだろ、あの先輩のこと。
夏月先輩に取られちまうかもよ」

だからいつも一言余計なんだって。

てか聞いてたんなら何か言えばいいのに

全く…。自分がやりたいって言ったくせに
人に任せっきりなんだから

『別にどうって事ないよ
そんなんで落ち込んでたらキリないし
先輩と話せるだけでも私は満足だもん』

樹「じゃあ、夏月先輩とあの先輩が
付き合っててもいいって事だな」

『だから何でそうなるわけ？
そうならないために私は私なりに頑張るの
たとえ振り向いてくれなくても』

私は私のやり方で後悔しない恋をする。

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