大好きです、七五三掛先輩。 (ページ6)

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先輩と話した後、教室へ戻ると

樹「で、俺を先に行かせて
先輩と何話してたんだよ」

私の机に座りチャラそうに聞いてくる樹くん

『べ、別に何だっていいでしょ？
さっきのお礼言われただけだよ』

荷物を鞄の中にしまいながら樹くんに言う

樹「にしてはなんかニヤニヤしてるけど。
お前さ、まさか… 」

な、なに。もしかして好きなのバレた？？

樹「ふーん。お前のタイプって
ああいう奴？ちょっと意外だわ」

ああいう奴って…。先輩ってこと忘れてない？

『そういう樹くんだって夏月先輩が
タイプなんじゃないの？美人だし』

ツンとした態度で言うと
樹くんがバカにした感じで笑う

樹「はぁ？確かに美人だけど好きじゃねーよ
美人なら誰でもいい訳じゃないからな」

意外。チャラそうだから誰でもいいと思ってた
樹くんってギャルとか美人好きそうな感じだし

『じゃあ、夏月先輩は好きじゃないんだ』

樹「何その安心したような顔。」

いや、別に安心はしてないんだけど

『意外だっただけ。
樹くんってギャルとか美人好きそうだから』

樹「まぁ、あながち間違ってはない
けど結局は好きになった奴がタイプだから」

これがギャップ萌えってやつですか

樹「じゃあ、帰るか。
早くしねーと門しまるし」

『そうだね。帰ろう』

樹くんと2人で玄関までの廊下を歩く

その途中

樹「あ… 」

七五三掛先輩、と夏月先輩。

『先輩達も一緒に帰るんだ…ね』

明らかにテンションが下がる私

樹「あの二人、なんかあると思わね？」

何かって何よ。
樹くんはもっと私を落ち込ませたいの？

『何かって何。
そういうのわざと言ってるでしょ』

樹「は？何だよそれ
そんな訳ないだろ」

『樹くんはそう思ってなくても
私にはそう聞こえるの。
悪気はなくてもそういうの言わないで』

夏月先輩と七五三掛先輩

確かに何かあるかもとは思ってた
でもそれに気付かないフリをしてた
そう思う度に悲しくなるから。

樹「まじ意味分かんねぇ。」

帰るまで樹くんと私は無言だった

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