大好きです、七五三掛先輩。 (ページ49)

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ある人って一体、誰なんだろう

七「その人ね、松倉海斗って言うんだけど
面倒見良くて優しいし頭もいいの
それにねギターも弾けちゃうんだよ」

「すごくない？」と
瞳をキラキラさせていう七五三掛先輩

確かにすごいけど具体的に
その人は何をするんだろう

『確かにすごいんですけどその人は
一体、私に何をするんでしょうか』

少し警戒しながら言うと
七五三掛先輩は優しく笑って

七「そんなに警戒しないで？
Aちゃん勉強苦手みたいだから
まちゅにお願いしたの」

ま、まちゅ？
てかなんで勉強苦手なの知ってるの？！

『なんで勉強苦手なの知ってるんですか… 』

七「南城さんとの会話聞いちゃった」

「えへへ」と可愛く言う七五三掛先輩
あ、あざとい…可愛いので許しますけど。

ん？夏羽との会話聞いたってことは

『先輩、あの時1階にいたんですか？』

七「うん、たまたま用があって下に行ったら
南城さんとAちゃん見かけて
何話してるのかなって思ったら
勉強苦手だって言ってるの聞こえたの」

『あー、聞かなくて良いこと
聞いちゃったんですね』

七「ごめんね、聞くつもりはなかったの」

あ、しゅんとしてる…
もういちいちあざとすぎますよ先輩は！！

『 …バイトって明日からですか？』

七「うん、明日からの予定」

一緒に帰れないのは少し寂しいけど
バイトだから仕方ないよね。

『バイト、頑張ってくださいね！
応援してます！』

七「ありがとう、頑張るね！」

そしてあっという間に夜が明けてしまった

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