大好きです、七五三掛先輩。 (ページ27)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:33,487 hit

_27_ ページ27

juri．

いつものように北斗達と
他愛のない会話をしていると

俺の携帯に1件のメッセージが届いた

七五三掛樹…ごめん。助けて、今2階の準備倉庫の中にいるんだけど動けなくて…

七五三掛…？先輩からじゃん
2階の準備倉庫って誰も使ってない所だよな…

携帯画面を見て青ざめた顔で固まる俺を見て

『樹くん、どうしたの？』

樹「七五三掛先輩が2階の準備倉庫の中に
いるらしくて助けてって連絡が来た」

松村「そこって誰も使ってない所じゃん」

樹「とにかく行くぞ、先輩がピンチだ」

俺達は急いで先輩のいる
2階の準備倉庫へと向かった

ドアを開けようとすると鍵がかかっていた

樹「くそ…鍵がかけられてる。
誰か鍵借りてきてもらえる？」

南城「私、鍵持ってる
前にここ使った時に返さなかったから」

樹「ナイス、南城」

南城から鍵を受け取りドアを開けると

七「樹、みんな… 」

泣きそうな目でホッとしている先輩

『七五三掛先輩！大丈夫ですか？
怪我は？！』

Aはすごく焦っている
そりゃそうだよな、
先輩動けずに固まってるし

七「大丈夫だよ。
ただ、腕打撲しちゃったみたい」

樹「先輩、とりあえず保健室行きましょ
見てもらった方がいいっすよ
立てますか？」

俺がそう言うと先輩は
「ちょっと待ってね」と言い、立とうとする

ゆっくり先輩が立ち上がると

樹「行きましょう、先輩
A達は教室行って待ってて」

七「 Aちゃん…みんなありがとね」

保健室へ行くと

保健の先生
「これはひどい打撲だね…
湿布貼っとくから様子見てね
それでも痛いようなら
念のためお医者さん行って？」

七「はい…ありがとうございます
失礼しました」

そう言い、保健室を出ると

七「樹、ありがとう。樹が
助けに来てくれなかったら
俺やばかったかもしれない」

樹「夏月先輩にやられたんすよね」

七「樹、知ってるの？」

樹「知ってるっていうか予想がつきます
あの人、何か影で計画立ててますよ」

七「樹、お願い
Aちゃんには言わないで」

その必死な先輩の顔になぜか悔しさを感じた

．