大好きです、七五三掛先輩。 (ページ26)

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Ryuya.

七「春野、ちょっといい？」

次の日の学校、委員会サボった事で
担任の先生には色々事情聴取されたけど
俺はどうしても春野に何で
あんな事言ったのか聞きたかった

夏月「何か用？七五三掛くん」

とぼけたような春野。
いつからこんなになったんだろ…

七「春野、昨日の事なんだけど
何であんな事言ったの？
いつもは言わないじゃん」

俺がそう言うと春野はため息をついた

夏月「七五三掛くんは
私の何を知ってるわけ？
昔から私は変わってないわ」

違う。前の春野は誰にでも優しかった
面倒見が良くてみんなから愛されていた
だけど今は人が変わったように別人だ

七「春野は何がしたいの？
俺をどうしたいわけ？」

夏月「どいつもこいつも私に
何がしたいのか聞きやがって。
私は私のしたい事をしてるだけ」

夏月「七五三掛くんをどうしたいのかって
そんなの決まってるじゃん。
苦しめたいんだよ」

え、今なんて？

七「春野…？」

夏月「ムカつくのよ、Aちゃん
だから七五三掛くんを苦しめて… 」

七「待って、俺を傷つけるのは良いけど
Aちゃんは巻き込まないで欲しい
傷つくなら俺だけでいい」

夏月「そういうとこだよ、七五三掛くん
私の気持ちも知らないくせに!! 」

七「っ、痛…！」

そう言って春野は俺を思いっきり突き飛ばした
その反動で俺は強くロッカーに腕をぶつけた

春野「傷ついていいならたくさん傷つける
もっと苦しみなよ、七五三掛くん」

七「春野、本気で言って… 」

話した場所が悪かった。
ここ、倉庫で誰も来ないんだっけ
たまたまそこに春野がいたから話したんだけど
場所考えてなかった

夏月「私はいつだって本気だよ
せいぜい苦しみな、七五三掛くん」

そう言って倉庫から出ていく春野

春野の事だからきっとドアに鍵を開けた

ドアを開けようとしても開かないし…

七「くそ、春野…本気で」

傷ついても良いとは言ったけど
さすがにこういう事が増えると
俺も精神的にきついかもしれない

とにかく助け呼ばなきゃ

痛みに耐えながらAちゃんではなく
樹に助けを求めた

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