大好きです、七五三掛先輩。 (ページ25)

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屋上でしゃがみ込んでいる
七五三掛先輩を見つけた

『七五三掛先輩…、』

しゃがみ込んでいる七五三掛先輩に近付くと

七「ごめん、Aちゃん
急に飛び出したりなんかしちゃって」

『全然大丈夫です、』

七「俺、耐えられなくて…
Aちゃんにも樹にも心配かけた」

しゃがみ込みながら顔を埋める七五三掛先輩

落ち込んでいるのを見ていて
我慢出来なくなった

七五三掛先輩の茶髪で綺麗な髪を
よしよしと撫でると
七五三掛先輩が顔を上げた

『そんなに気にしなくて大丈夫ですよ
今日はもう委員会行かずに帰りましょ』

七「え…？」

『樹くんから連絡があったんです
委員会行かずに帰るから
そっちもそうしろって』

七「初めて委員会サボったかも」

帰り道でそう笑いながら言う七五三掛先輩

『私も初めてです。』

それも七五三掛先輩とサボれるなんて…

七「ごめんね、Aちゃんにも
迷惑かけちゃって」

しゅんとしたような顔で言う七五三掛先輩

ほんとに気にしなくて大丈夫なんだけどな。

七「春野いつもはあんな事言わないんだけど
びっくりしたよね、ごめん」

さっきから七五三掛先輩、謝ってばっか

ムッとした顔で七五三掛先輩の顔に

七「わっ、冷た…Aちゃん？」

さっき買ったばかりの
いちごミルクを先輩の頬にあてた

『先輩、さっきから謝ってばっかりです。
気にしてないので謝らないでください』

七「 Aちゃん、これ… 」

『それ、あげます。
甘い物飲むと心落ち着きますよ』

ポカーンと口を開けたままの七五三掛先輩

もしかしていちごミルク嫌いだったかな、

『あ、ごめんなさい
もしかしていちごミルク苦手でし… 』

言いかけた所で七五三掛先輩が

七「ううん、違うの。
実はいちごミルク超大好きで
びっくりしちゃっただけ」

あぁよかった。
先輩、いちごミルク大好きなんだ
なんかそこも含めて可愛いかも

『それは良かったです！』

笑顔でそう言うと七五三掛先輩も笑って

「ありがとう」と言いながら
私の頭を撫でた

．