大好きです、七五三掛先輩。 (ページ22)

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樹「てか今日また委員会あんだろ？」

『うん、宿泊学習あるからね
その集まりだと思う』

樹「うわ、だる〜」

机に突っ伏しながら言う樹くん

その横で夏羽が勢い良く聞いてきた

南城「てかさてかさ、
それって私達行かなくていいの？」

松村「俺達も参加なんでしょ？
1学年全員って言ってたし」

『どうなんだろう…
まだ分からないんだよね』

樹「あいつに聞けばいいんじゃね？」

松村「あいつって？」

樹「ほら、あのしちごさん… 」

南城「もしかしてしめかけじゃない？」

樹くんは思い出したように
「あーそれそれ！」と手を叩いて言う

絶対、樹くん先輩だって分かってないでしょ
しかもしちごさんって…

松村「せめて先輩つけようよ
俺達より1つ上なんだからさ」

松村くんごもっともです。

樹「 1つしか変わらねーじゃん。
別に先輩つけなくても良くね？」

そういう問題じゃないんだよ、樹くん
礼儀として目上の人なんだからさ…

南城「あんた、七五三掛先輩っていう先輩と
同じ幼稚園でも小学校でもなければ
中学だって違うでしょ」

樹「全然違うけど。」

南城「なら尚更ダメなんじゃないの？
松村の場合は小中って同じだけど」

『え、そうなの？松村くん』

全然知らなかったな…
七五三掛先輩と松村くんって
小中同じだったんだ

松村「まぁ、学年違うから
あまり関わる事はなかったんだけど
小中って一緒だよ」

『小さい頃の七五三掛先輩って
どんな感じだった？話した事ある？
やっぱり小さくて可愛い？変わらない？』

興奮気味に松村くんに質問をしたら

松村「ちょ…落ち着いて
さっきも言ったけどあまり関わってないよ
でも確かなのは絵が上手だった、昔から」

『絵…？』

松村「先輩が描く絵
すごく上手だったんだよね。
それだけはなぜか覚えてる」

南城「ふーん。その七五三掛先輩とやらは
どんな絵描いてたの？」

頬杖をつきながら夏羽が言う

松村「んー何だっけ…
虎の絵だった気がする」

七五三掛先輩の小さい頃
ちょっと見てみたいかもな

小さい頃を想像するだけでニヤケてしまう

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