大好きです、七五三掛先輩。 (ページ14)

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七「もしかして予定入っちゃってた？」

寂しそうに聞く七五三掛先輩
その姿はまるでトイプードルのようだった

『あ、いえ。ただ、松村くんっていう子が
学年全員で行くの嫌みたいで··· 』

そう言うと松村くんが顔を出し七五三掛先輩に

松村「 2泊3日ですよね？
全員で行って何かあるんですか」

松村くんがそう言うと
七五三掛先輩が困った顔をする

きっと七五三掛先輩も分からないのだろう
これを決めるのは七五三掛先輩ではなく
先生なのだから

七五三掛先輩が困っていると

夏月「ねぇ、松村くんは
どうしてみんなと行きたくないの？」

松「嫌じゃないですか。騒がしいですし
俺、うるさいの苦手なんです」

確かに松村くんって騒がしい所は好まない
いつも静かな場所で本を読んでるイメージ。

夏月「でも行事は1人でするより
みんなでした方が楽しくない？」

あざとく首を傾げる夏月先輩

松「いや、俺みんなでするより
1人の方が良いです。自由なので」

割と松村くんって頑固なのかな
全然引かない。相当、嫌みたい

『私も騒がしいのは得意じゃないけど
でも行ってみたら楽しいかもしれないよ？
それに、夏羽だっているし！』

そう言い、ね？と夏羽の方に顔を向けると

夏羽「まぁAが行くなら
参加する。だから松村も来なさい」

夏羽がそう言うと松村くんは
わしゃわしゃと髪を掻く

松「あぁ、もう分かったよ！行くよ。
行くからちゃんと詳細教えて下さいよ」

七「うん、もちろん！」

そのやり取りに先輩も笑顔になった

七「じゃあこれまた1学年のみんなに
伝えておいてもらえるかな？」

『はい！分かりました』

笑顔でそう答えると
「またね」と手を振って行ってしまう先輩。

その後ろを着いていく夏月先輩

と、その時夏月先輩に肩に手を置かれて
耳元で囁かれる

夏月「後で話があるから屋上に来て。
七五三掛くんとの事、教えてあげる」

その言葉にゾッとした。

夏月先輩は意地悪そうな笑みを浮かべ
七五三掛先輩の後を着いて行った

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