大好きです、七五三掛先輩。 (ページ2)

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田中樹くんと学級委員長になった私

先「学級委員長〜、これ
職員室に持ってといてくれ」

樹くんの方に目を向けると男子達と話していた

これは私が行くしかないか…

「はい」と答えて大量のノートを持っていく

全く。樹くん、自分で立候補したんだから

男子と話してないで手伝ってくれてもいいのに

そんな事を1人で考えていると

『わっ！！』

体が宙に浮く感じがして思わず目を瞑る

でもなぜかどこも痛くなく

誰かに支えられている感じがして

ぎゅっと瞑っていた目をゆっくりと開く

「大丈夫？怪我はない？」

目を開くと茶髪にくりくりな瞳をした

男の子の上に乗っかってしまっていた

A『ご、ごめんなさい！
大丈夫でしたか？？』

上履きを見るとピンク色で先輩だと分かった

この学校は学年で色が決まっている

赤色が3年生、ピンクが2年生、緑が1年生

よりによって先輩になんてことを···
しかも男の子に。

「いや、俺は平気。そっちは怪我ない？」

私を頭からつま先まで全身を見て
怪我してないか心配してくれている

A『大丈夫です！』

「良かった、これ職員室に持ってくの？」

そう言って散らばったノートを
拾ってくれる先輩

A『はい、学級委員で頼まれて··· 』

散らばっていたノートを渡しながら
先輩はこう言った

「色々任せられるよね
俺も学級委員だから分かるよ」

先輩も学級委員なんだ…

『もう1人いるんですけどその人
男子と話してて全然手伝ってくれなくて、』

「さすがにこの量を女の子が1人で
持っていくのは大変だから俺も手伝うよ」

そう言ってノートを半分持ってくれた

他愛ない会話をしてるとあっという間に
職員室へ着いた

『助かりました。
わざわざありがとうございます！』

「どういたしまして！
俺も学級委員だからまたよろしくね？」

『こちらこそよろしくお願い致します！』

「じゃあ俺、次の授業体育だから行くね」

「またね」と手を振って行ってしまった先輩

お辞儀をして控えめに手を振り返す私

先輩の名前、聞けなかったな。

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