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何も言い換えさなく(せなく)なってしまった彼を見つめる。
多分此奴不良じゃないな。そうじゃないとクラスの隅にいる女子に怯えるなんてことある筈無いだろう
未だに合わない視線が証拠。
そんなよわよわ硝子のハートなら不良なんてやめてふつーに生きればいいのに。
そーゆー面でもかわいそう。頭が。
1人の時間を邪魔されたのは癪だが放っておけばその内帰るだろうと思い私はソファに座り直した。
……一向に帰る気配がない。
もう泣き(?)終わった筈だろうが、彼は扉の前で立ち尽くすばかりで帰らない。
解せぬ
『…あの、なんで帰らないんですか?』
???「…」
俯いたまま口を開く気配はない。えー…黙るなんてことある???
『もしかして一緒に居たいんですか?』
???「そんなワケないやろ!!」
無視されるとばかりに思っていたが冗談に対して彼は即答した。口開けるなら話せよ。
『変な人だな。じゃあ帰って下さいよ。』
???「…お前の中の帰らない理由は一緒に居たいしかないんか??」
……何故私が突っ込まれなければいけないのか。
『さっきのこと根に持ってるんですか?終わりで良いじゃないですか。』
???「っ､おわりって…ﾂ」
ため息をつきながら話すと彼はまた反応する。私は手元に持っているシャーペンを弄りながら話を続けた。
『クラスの隅にいる地味な女子は実は性格が悪かった、
転校してきたばかりの不良は臆病者だった、
それでしゅーりょーで良くないですか。ただ印象が変わるっ
てだけですよね。』
何を長引かせる必要が、と付け足し臆病者の言葉に過剰な程怒りを露わにする彼に追い打ちをかける。
『別に私の性格について言いふらしたければどうぞ。まぁ不良のお前を信じる人は少ないんじゃないですか?』
???「ﾂ…ほんま、せいかく、悪いよな」
此方を睨みつける彼の口から発される言葉は弱々しく覇気がない。ハハ、ぜんっぜん怖くない。
『…じゃあ、言わないであげるから、放課後ココ来て下さい』
???「…は、」
『だから、お前の秘密を守って居場所は作ってやるから
そう言って彼に向けて微笑むと彼は顔を顰めたが拒否はしなかった。
『返事』
???「ｯ…わかり、ました」
……こーゆー時敬語を使うあたり案外彼は馬鹿では無いのかもしれない。
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いちご飴(プロフ) - 豚肉さん» コメントありがとうこざいます！！主人公の性格、こだわったので気付いていただけて嬉しいです🔥 (3月10日 12時) (
レス) id: 13fdf00f22 (このIDを非表示/違反報告)
豚肉 - タイトル詐欺も主人公の性格も大好きです……！凄く面白いです！応援しています！！ (3月10日 9時) (レス) @page13 id: 144a6ab78e (このIDを非表示/違反報告)
いちご飴(プロフ) - 天さん» これからもお空から見ていて下さい…😊 (3月9日 19時) (レス) id: 13fdf00f22 (このIDを非表示/違反報告)
いちご飴(プロフ) - ねむ??さん» 気付いてくれて嬉しいです✌️ (3月9日 19時) (レス) id: 13fdf00f22 (このIDを非表示/違反報告)
天(プロフ) - あ……最高です……(遺言) (3月9日 19時) (レス) @page7 id: 16271c9107 (このIDを非表示/違反報告)
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