猫拾いました ページ1
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Ｓｉｄｅ：いづみ
「カントク、猫拾った」
夕飯の準備ができた頃。
帰宅した密さんは開口一番そう言った。
「密さんさすがに寮で猫を飼うのは
……ええっ？！？」
『どうも』
眠たげな眼でのんびりと、目の前の高校生くらいの男の子はコテンと首を傾けた。
サラサラとした綺麗な白髪に左右で色の違う瞳、猫の耳のように跳ねた髪と首元には首輪のようなアクセサリーを着けている。
まるで、猫がそのまま人間になったような姿だ。
「えっと人間、ですよね？」
『たぶん』
「多分って…」
「「猫です。拾ってください」って書いてあったから、拾ってきた」
野良猫を拾って来たような言い方だけど、彼はどこからどう見たって人間だ。
さて、どうしようか…。
「取りあえず親御さんも心配していると思うから、帰った方が…」
『両親どっちも海外にいるから、いないよ。家も売られちゃったから住むところなくて、だから拾ってもらおうと思った』
「それ本当か？」
『本当。…まあ拾ってもらえなくてもホームレスとして生きていけなくもないんだけどさ』
＿＿暖かいお布団で寝たいし。そう言って欠伸を零した。
拾ってくださいっていうのは冗談で言ってるわけじゃないらしい。
「ねえ、いいでしょ？」
「うーん…事情があるならしょうがないかな」
「おいおい嘘だろ、こんな怪しいやつ連れ込むなんて正気じゃない」
「でも、帰る場所がないのなら可哀想です！」
妖しい人には見えないけど、確実に変人だという確信はある。
左京さんや咲也くんたちと意見を交わしていると、ふと後ろからチョンチョン服を引かれ、振り返った。
「どうしたいか、決まった？」
『んー…そんなことより腹減った』
「お腹？」
『一昨日から何も食ってないから。ごちそうになっても、いい？』
小首をかしげられると、断る気にはなれなかった。
この子には何というか、母性本能をくすぐるような雰囲気がある。
とりあえず、難しい話はご飯の後にしよう。
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あーか(プロフ) - 続き楽しみにしてます。 (2020年4月3日 17時) (
レス) id: 460cee1a24 (このIDを非表示/違反報告)
哲弥 - あの…もう終わりですか？ 俺楽しみにしてるんで、頑張ってください！ (2019年6月6日 17時) (レス) id: 9dda0ba0f7 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます！精一杯書かせていただきます！ (2017年9月6日 21時) (レス) id: 77b318de68 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - サカナさん» ありがたいお言葉…励みになります！ありがとうございます！ (2017年9月6日 21時) (レス) id: 77b318de68 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 続きとっても楽しみです！頑張ってください！ (2017年9月6日 18時) (レス) id: 9dcf28c287 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2017年6月7日 22時
