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ニセモノの正義感 ページ28

■■



天気の良い日曜日。
俺は幸に引きずられ、またもや買い物に駆り出されていた。

数えきれない量の袋を一度ロッカーに預け、俺は一旦幸と別れて休憩することにした。



『うし、ちょっと休めたしそろそろ戻るか』


20分ほどたって約束していた合流場所へ向かうと、何やら随分と面倒なことになっているようだった。

幸が数人の男に囲まれて声をかけられているらしい。



「そんなこと言わずにさ。一緒に遊ぼうよ〜」

「嫌って言ってんでだろ。アンタたちに付き合うほど暇じゃないんだけど」

「へぇ、乱暴な言葉づかいもいいね」



気持ち悪ぃ。
鳥肌立ったわ…アイツの顔も引きつって来てるし、救世主登場と行きますか。



『悪いね。コイツ俺の連れなんだわ』

「んだよ、彼氏の癖に彼女ほったらかしか? 他の女と遊んでたんじゃね〜?」

「有り得る〜」



まあ、こいつは正真正銘女の子なんだけどね。
苦い顔で俺の後ろに隠れた幸を庇うように一歩前に出た。



「お、やんのかぁ?」

『喧嘩か? 俺は別にいいけど』

「カッコつけてやんの! ん? お前その目…」



1人の男が俺の目を覗き込む。
オッドアイですけど何か? ってか顔近づけんなマジで。



「お前もしかして…「路地裏の白猫」ってやつか?!」

『その名前マジでダセエから変えてくれないかな…』

「1人で不良グループを何組も潰したって言うやつか!?」

「残酷なやり方で殲滅させたって噂だよな……」

「…不良??」



詳しい説明をありがとう。
幸はびっくりした顔してるけど、あえてスルーで。



『わかったらさ、さっさと何処か行け』

「ひいぃぃ…!!!」




男たちは案外すんなり帰っていった。
騒ぎにならなくてよかったよ。…それこそ、めんどくせえからな。



「いろいろと聞きたいことはあるけど…助かった」

『俺が速く帰りたかっただけだっつの。あーあ、腕が痛いなあ』

「感謝して損した。わかったよ、さっさと帰ろ」



そうだ。俺なんかに感謝する必要はない。
厄介者っていうポジションが一番居心地がいいんだ。



「…監督さんに伝えなくちゃ」



■■

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あーか(プロフ) - 続き楽しみにしてます。 (2020年4月3日 17時) (レス) id: 460cee1a24 (このIDを非表示/違反報告)
哲弥 - あの…もう終わりですか? 俺楽しみにしてるんで、頑張ってください! (2019年6月6日 17時) (レス) id: 9dda0ba0f7 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます!精一杯書かせていただきます! (2017年9月6日 21時) (レス) id: 77b318de68 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - サカナさん» ありがたいお言葉…励みになります!ありがとうございます! (2017年9月6日 21時) (レス) id: 77b318de68 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 続きとっても楽しみです!頑張ってください! (2017年9月6日 18時) (レス) id: 9dcf28c287 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ノア | 作成日時:2017年6月7日 22時

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