５１色 ページ2
＿＿＿
『…ふぅ』
一度手を止めて、額に薄っすら浮かぶ汗を拭う。
寮内の掃除を頼まれたボクは一通り拭き掃除を終えたところだった。
『ボクも、体力ついたんだなあ…』
少し明るくなった気がする廊下を振り返り、もう一度息を吐く。
掃除とかの家事も最初と比べて大分良くなった気がする。
「Aさんお疲れ様ですっ！」
『松川さん、お疲れさま、です…』
ハイテンションで廊下の向こうから跳んできたのは支配人さんだった。
傍らには掃除機を装備している。
「どうです、終わりましたか？」
『はい。…松川さんも、終わったんですか…？ お早いです、ね』
「ふふ、この掃除機ちゃんの吸引力あってこそですよ！」
そう言って松川さんは掃除機本体をポンポンと撫でた。
電子機器とか得意そうだから、きっとちゃんと比較して選んだんだろうな…そうとうかわいがっているみたい。
『掃除機、お気に入りなんですね…？』
「ええ、ボクの好きなメーカーの商品で…」
『す、好き…』
「好き」という単語で思い出すのは先ほど見つけた手紙。
こんなにドキドキするなんて…ボクが貰ったわけじゃないというのに。
早めに返しておきたいなあ…。
「＿＿さん…Aさん？」
『あっ、ごめんなさい』
「Aさんにまで無視されたら僕の居場所がなくなっちゃいますよう…。じゃあ後は片付けて掃除終わらしちゃいましょうか！」
落ち込んだり元気になったり、松川さんはいつでも忙しそうだ。
ボクは片付けるために掃除道具を抱えた。
思い返してみれば、朝の伏見が少し変な感じがしたのはあの手紙が原因なのだろうか。
ラブレターを貰って…悩んでいた、よね。
＿＿ダメだ、恋愛経験のないボクには伏見くんがどんな心境なのか想像もできない。
『あ、あれは…』
「…そしてその２人は晴れてお付き合いを始めるんです！」
「マジで？！」
「いいなあ…俺もモテたいっス」
何やら話の盛り上がっている向坂くん、一成くん、七尾くんの３人だった。
＿＿＿
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ノア(プロフ) - ミモさん» ああっ！ご指摘ありがとうございますm(_ _)m全力で書かせていただきます！ (2017年6月26日 23時) (
レス) id: f8f287b969 (このIDを非表示/違反報告)
ミモ(プロフ) - 87話の｢僕は師匠を悪者だなんて…｣の師匠が支障になっていますよ〜後日談楽しみにしています。 (2017年6月26日 23時) (携帯から) (レス) id: 0c3426b0a6 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 名無しさんさん» ご指摘ありがとうございます！お恥ずかしい限りで…すみません (2017年6月1日 21時) (レス) id: 77b318de68 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん - 61話の枯れるまで泣いた、が狩れるまで泣いたになってますよ！ (2017年6月1日 18時) (レス) id: e4c2591ddb (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 真樹RAINBOWさん» お祝いに応援の言葉ありがとうございます！とても励みになります。夢主ちゃんを好きになっていただけなんて、書き手冥利に尽きます！素敵な言葉ですよね…共感していだただけて嬉しいです！ (2017年5月29日 21時) (レス) id: 77b318de68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2017年5月17日 19時
