５０色 ページ1
＿＿＿
「「いってきます！」」
「「いってきまーす」」
『い、いってらっしゃい…』
朝出掛けて行く皆を見送ってから朝食を食べるのが、ボクの一日の始まりだ。
ちなみに今日のメニューはフレンチトーストとベーコンエッグです。
『…いただきますっ』
「はい、これも召し上がれ」
『んむ…伏見、くん』
１人で静かに食事を始めると、隣の席が引かれて伏見くんが席についた。
いちごや桃の入った小皿をボクの前に置いてそう言った。
『これ、は？』
「友達にもらったんだけど、食べきれそうになくてな。Aにだけ特別」
『でも…いいの？』
「いつも美味しそうに食べてくれるお礼と…いや、何でもない。気にせずに召し上がれ」
そういうことなら、とありがたくいただいた。
とても色の良い果物で、美味しくないわけがない。
ボクがもぐもぐと食べ進める様子を、伏見くんは横で頬杖をついて見ている。
ここに来て見られることに少し離れたけど、じーっと見つめられるとなんだかくすぐったい。
『あの…』
「っ、ああ悪い…見られてちゃ食べにくいか」
『大丈夫。…伏見くん、何だかボーっと、してる？』
「ちょっと考え事をしていただけだよ。…じゃあ、俺は出てくるよ」
『あ、うん。いってらっしゃい…』
いつもと様子が違う気がする。
何か悩み事でもあるのかな。
朝食も果物も残さず食べ、キッチンで食器を片付ける。
ふと気づくと、キッチンの床に小さな紙が落ちていた。
『…なんだろう、これ』
２つ折りになったほんのりピンク色の紙を開く。
そこには＿＿
「臣くんへ 貴方が好きです。付き合っていただけませんか？ 天野」
＿＿ラブレター、っていうもの、かな？
可愛らしい丸い字で書かれているのは、まぎれもない告白の言葉だった。
『ど、どうしよう…』
他の人には見られたくない、よね。
伏見君が帰って来たらこっそり渡すことにしよう…。
＿＿＿
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ノア(プロフ) - ミモさん» ああっ！ご指摘ありがとうございますm(_ _)m全力で書かせていただきます！ (2017年6月26日 23時) (
レス) id: f8f287b969 (このIDを非表示/違反報告)
ミモ(プロフ) - 87話の｢僕は師匠を悪者だなんて…｣の師匠が支障になっていますよ〜後日談楽しみにしています。 (2017年6月26日 23時) (携帯から) (レス) id: 0c3426b0a6 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 名無しさんさん» ご指摘ありがとうございます！お恥ずかしい限りで…すみません (2017年6月1日 21時) (レス) id: 77b318de68 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん - 61話の枯れるまで泣いた、が狩れるまで泣いたになってますよ！ (2017年6月1日 18時) (レス) id: e4c2591ddb (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 真樹RAINBOWさん» お祝いに応援の言葉ありがとうございます！とても励みになります。夢主ちゃんを好きになっていただけなんて、書き手冥利に尽きます！素敵な言葉ですよね…共感していだただけて嬉しいです！ (2017年5月29日 21時) (レス) id: 77b318de68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2017年5月17日 19時
