【アルカナ・ファミリア】｢悪魔」と｢太陽｣のタロッコ (ページ20)

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Reliquie passate1 ページ20

A｢あなたは…悪魔？｣

悪魔のタロッコの声がはっきりと聞こえた

｢そうだ…宿主､記憶を取り戻したいのだろ？」

A｢……｡」

｢なんだ？真実を知るのがそんなにも怖いのか？」

A｢…違う！私は…私は…｣

｢昔からお前を見てきた…お前は幼少の頃から穢れていたんだよ」

A｢……っ！それでも…そんな私を救ってくれたのがユウでした…悪魔､ユウはどこに居るのですか!?」

｢…それも忘れてしまったのだな｣

｢お前の弟…ユウは…………死んだよ｣

｢………えっ？｣

死んだ…？死んだってどういう………

A｢嘘……」

｢全て真実だ｡ユウは死んだ…いや､殺されたの間違いか…」

A｢殺され…た…？一体…誰に…？」

｢…この先は自分で…知るんだ…」

影が段々消えかけてゆく

A｢待ってください!まだ聞きたいことが…」

｢真実を知り…お前の罪とその過去を受け止めるのだ…そうすれば…代償を無くしてやる…私はお前の強い心が欲しいのだ…」

A｢強い…心…？｣

｢あぁ…そうすれば…イル･ソーレ(太陽)も…力に…なってくれる…だろう…」

そう言って消えてしまった

A｢何だか……目眩が…｣

A｢ユウは…とっくの昔に死んでいた……｣

この左目のスティグマータが何よりの証拠だった

A｢一体､誰がユウを…？」

Aは考えながら部屋から出た…すると廊下でフェリチータとルカに会った

フェル｢あっA！」

ルカ｢Aっ、夕食も食べないでどうしたんですか？私達心配してたんですよっ」

A｢あぁそうでしたね…すみません｣

フェル｢何だか顔色悪いけど具合悪いの？｣

A｢へ？いや…私は元気ですよ…ちょっと考え事をしていただけです｣

目眩が酷くなった気がした

フェル｢考え事？｣

A｢…それよりルカ､モンドの容態はどうですか？｣

ルカ｢パーパですか？今朝からマンマが診ているので心配無いでしょう」

A｢そう…ですか…｣

パーパ…か…

──悪く思うなよ……A……

A｢………!?｣

あぁ…そうか…思い出した…ユウを殺したのは……

A｢父さんだ…((ﾎﾞｿｯ…｣

フェル｢A､どうしたの…？」

A｢…イル･クリミネ･ディ･シャドウ」

Aが唱えたときAの影が突如飛び出しフェリチータを襲おうとした

フェル｢えっ…？」

ルカ｢お嬢様っ！危ないっ！｣

Aは2人を嘲笑っていた

＊次回から主人公の口調が変わります